お金は常に手段であるということには変わりありません。
物を手に入れるための手段なのです。
何の手段でもかまいません。
食べ物を手に入れる手段、洋服を買うための手段、もっと美しくなるための手段、自分の夢を叶えるための手段。
手段と言ってもいろいろありますし、必要なことも人それぞれです。
ですがお金としてのその威力は、使うまでは発揮されないことに注意することです。
持っているだけでは単なる精神安定剤にしかならず、しっかり使ってこそお金としての役目が果たされるのです。
お金を使うまでは、ただの紙切れ同然なのです。
使うことを前提にお金を稼ぎ、使っていかなければなりません。
にもかかわらず「お金が欲しい」と、愚痴ばかりこぼしている人がいます。
「~がしたいからお金が欲しい」ではなく、ただ「お金が欲しい」と、お金を手に入れることそのものが目的になっている人です。
こういう人はお金を手に入れることそのものが、人生の目的になっています。
お金さえあれば幸せになれ、すべてが100パーセント叶うものだと思っています。
使う目的もなく、よくわからないけどとりあえずお金が欲しい人が、意外に多いのです。
私の友人にもいつも「お金が欲しいな」と、言う人がいます。
そんな人に「じゃあ、お金があったらどうするの」と聞くと「とりあえず貯金する」と言います。
もし使う目的があるなら、お金は必要です。
お金を稼ぐ必要もあります。
お金の原点は、物々交換です。
自分が作れない物や手に入れられない物があって、でもそれがどうしても必要だからお金を仲介して手に入れるわけです。
目的がなくただお金を稼ぐというのは、むなしいのです。
目的が先にあってお金を稼ぎ、目的を果たせばまた次の目的のために一生懸命に働いてお金を稼ぐのです。
目的がないと人生は楽しめないのです。