できることであっても、取り組まない人がいます。
「できることがわかっている」
「取り組んだところで、新しい発見も成長もない」
「慣れていることだから、あらためて取り組む必要はない」
あえて避けるからには、それなりの言い分があるでしょう。
すでにできることなら、平凡で簡単に感じるのも当然です。
取り組んだとしても、刺激も新鮮味も乏しいため、つまらなく感じるでしょう。
だからといって、できることをしないのはよくありません。
できることすらしないと、どうなるか。
できることが減っていくのです。
人の体は生ものです。
できることすらしないと、基礎体力・基礎学力・基礎技術が低下していきます。
筋力であれ能力であれ、使わないと衰えます。
以前はすぐできたことが、だんだん時間がかかるようになる。
以前は簡単に感じたことが、だんだん難しく感じてくるようになる。
今は素晴らしい知恵や知識が身についていても、使わないまま時間が長くなると、いずれ忘れます。
今はできる状態であっても、あれこれ理由をつけて取り組まないと、いずれできなくなります。
「おかしいな。以前はできていたのにできなくなってしまった」と、焦ることになる。
気づけば、何もできない人間になっているのです。
まずできることから始めましょう。
難しそうなことであっても、最初から諦めるのではありません。
難しい仕事があっても、1から10まですべてできないわけではないでしょう。
部分的にできることがあるはずです。
部分的でもいいので、できることから始めましょう。
自分の今の実力でできる範囲でいいので、少しずつ取り組んでいきます。
できないことは後回しでいいので、ひとまずできることから始めます。
できることをしていると、途中で新しい知識や技術を身につけていきます。
だんだん知恵が磨かれ、体力もついてきます。
経験値が上がることで、頭も体も鍛えられ、レベルアップしていきます。
気づけば、できることが増えているのです。
以前はできなかったことが、いつの間にか、できるようになります。
これが「成長」です。
単調で平凡に感じても「現状を維持する」という意味では、一定の効果があります。
「できることから始めよう」という口癖を身につけましょう。
あなたの成長スピードを上げる言葉です。