お金持ちを目指していませんか。
お金持ちになろうと、お金の本を読んだり、投資のセミナーに参加したりしている人もいるでしょう。
もちろんお金持ちを目指すのは悪いことではありません。
お金は、手段であり、道具です。
力であり、可能性であり、多くの自由をもたらしてくれます。
たくさんお金があればあるほど、不便が減って、できることも増えます。
たくさんお金を持っていれば、融通が利くようになるため、将来の不安を減らせます。
お金は、精神的な安定をもたらす効果もあります。
お金持ちになることを目指して、日々励んでいる人も多いのではないでしょうか。
夢のある話に思えますが、実はここに落とし穴があります。
お金持ちになることが理想とは限りません。
お金持ちとは「お金をたくさん持っている人」のことをいいます。
大切なのは「お金を得たプロセス」です。
お金を得たプロセスによっては、お金の意味も効果も半減します。
仕事で一発当てただけかもしれません。
仕事で一発当てることができても、1回限りでは意味がありません。
大金に浮かれて、ぱっとお金を使い果たし、再び貧乏に逆戻りするでしょう。
思わぬ落とし穴に落ちて、かえって不幸を持たらす可能性もあります。
相続で資産を受け継いだだけかもしれません。
相続によってお金持ちになっても、なかなか尊敬されません。
資産を作ったのは親の力であって、本人の力によるものではありません。
大金を手に入れても、苦労が伴っていなければ、狂った金銭感覚によって水のように使ってしまうでしょう。
場合によっては相続争いが発生して、トラブルを引き起こすことも少なくありません。
運や偶然でお金持ちになったところで、素晴らしいとは限りません。
「お金持ちになりたい」と言いますが、お金持ちになったプロセスこそ大切です。
目指す方向を変えましょう。
「お金持ち」を目指すのではありません。
「お金を稼ぐ人」を目指すのです。
お金を稼げる人は、仕事ができる人です。
能力が高く、経験も豊富です。
エネルギッシュで行動力があり、パワーがあってスピードも速い。
根気と集中力があり、精神力と生命力に満ちあふれています。
たくさんお金を稼げる人は、それだけ仕事力も高い証拠です。
ほかの人より仕事ができるから、ほかの人よりたくさんお金を稼げます。
稼いだお金に、苦労と努力が伴っています。
自分の力で稼いだから、金銭感覚も養われます。
お金がない状態から這い上がってきているため、お金を大切に扱います。
これは運や偶然ではなく、本人の努力のたまものです。
自分の力でお金を稼ぐから、周りから称賛されます。
仕事は、自分磨きにもつながります。
仕事を通して、社会性と人間性が身につきます。
そのため、仕事ができてしっかり稼いでいる人は、それだけ社会性も人間性も優れています。
お金を稼ぐ人を目指せば、どんどん地位も年収も上がります。
当然の成り行きとして、お金持ちになるのです。
お金持ちは仕事ができる人とは限りませんが、仕事ができる人はお金持ちになります。
お金持ちよりお金を稼ぐ人になるほうが重要なのです。