「やめたほうがいいでしょうか」
そんな質問をする人を見かけます。
「欲しいものがあるのですが、値段が高いです。買うのはやめておくほうがいいでしょうか」
「好きな人がいるのですが、告白しようか迷っています。やめたほうがいいでしょうか」
「やりたいことがあるのですが、会社を辞めなければいけません。やめたほうがいいでしょうか」
「転職をしたいのですが、周りから反対されています。やめたほうがいいでしょうか」
結論から言うと「やめたほうがいいでしょうか」と聞くくらいなら、やめておくのが正解です。
「やめたほうがいいでしょうか」と聞くほど自信も覚悟もないなら、うまくいかない可能性が高いからです。
まず「やめたほうがいいのでしょうか」という発想が、後ろ向きです。
「やめたほうがいいのでしょうか」という一言には「やめたほうがいいですよね」と言わんばかりのニュアンスがあります。
自信も覚悟も足りない、ネガティブな様子です。
つまり「やめたほうがいいのでしょうか」と聞く人は、本気でないことがうかがえます。
「やめたほうがいいでしょうか」と聞く人のほとんどは、背中を押してもらいたいのが目的です。
「大丈夫ですよ」「頑張ってください」「頑張りましょうよ」など、前向きな返事を期待しているのでしょう。
前向きな言葉がないと行動できないことなら、ますますやめておくのが得策です。
もともと生半可な気持ちなので、途中で少しでもつまずいたら、すぐ諦めるに違いありません。
そもそも本気になっているなら、迷いは発生しません。
本当に欲しいものなら、迷うことなく「買う」の一択です。
借金してでも、貯金をしてでも、手に入れようとします。
本当にやりたいことなら、迷うことなく「目指す」の一択です。
周りから「くだらないね」と批判されようと「現実を見ろ」と諭されようと、とにかく夢の実現に向けて動きます。
本当に好きな人がいれば、迷うことなく「告白する」の一択です。
恥ずかしかろうと、振られるリスクがあろうと、とにかく好きな人に気持ちを伝えようとするものです。
本当に転職したいなら、わざわざ人に相談せず「転職する」の一択です。
家族がいるなら別ですが、独り身であれば、誰かに相談するのはナンセンスです。
たとえ周りから「やめたほうがいい」と反対されても、反論を押し切ってやろうとします。
リスクがあろうとなかろうと関係ありません。
本気になっているなら、もはや衝動を抑えることはできません。
だからうまくいくのです。
抑えられない衝動があってこそ、うまくいきます。
反対があっても押し切るくらいの自信・覚悟・行動力があるから、うまくいくのです。
「やめておくほうがいいでしょうか」と言うセリフは、自信のない人がいうセリフです。
自分の生半可な気持ちに気づくことです。
そういう人はやめたほうがいいです。
どのみちうまくいかないのですから、早めに方向転換しておくのが正解です。
「やめたほうがいいでしょうか」と聞くくらいなら、やめたほうがいいのです。