難しい悩み事があって、尊敬する人に相談を持ちかけることがあります。
尊敬する上司、尊敬する先生、尊敬する友人。
自分の頭の限界を感じたときは、知恵と経験の豊かな人に聞くのが早い。
尊敬する人は、自分より優れた部分がたくさんあって、頼りがいがあります。
もし尊敬する人に相談を持ちかけたら、素晴らしいアドバイスが聞けることでしょう。
このとき、心がけておきたいマナーがあります。
尊敬する人からアドバイスされたことは、素直に一度は従うのがマナーです。
アドバイスしてもらったにもかかわらず、無視する人がいます。
「なるほど」と納得して終わりです。
「いい方法ですね。今度試してみます」と言ったまま、試しません。
そのときは「そうしよう」と思いますが、思うだけで終わります。
せっかくアドバイスをしてもらったにもかかわらず、スルーします。
これはよくないのです。
アドバイスをする立場になってみてください。
その人は、貴重な時間と労力を割いてアドバイスしてくれました。
アドバイスを断ることもできたはずですが、あなたのことを思い、相談に応じてくれました。
にもかかわらず、せっかくのアドバイスが無視されると、残念な気持ちになります。
「せっかくアドバイスしたのに、聞くだけで終わりなのか。わざわざアドバイスした意味がなかった」とがっかりする。
あなたの評価も信頼も低下してしまうのです。
アドバイスする人も、覚悟と責任を持って発言しています。
個人に向けた言葉は、大衆に向けた言葉とは違ってあなたの事情が考慮されているため、特別な価値があります。
直接あなたに向けたメッセージを、重く受け止めることが大切です。
納得できないなら、一度騙された気になって取り組んでみてください。
たとえ納得できないアドバイスであっても、一度は試してみることです。
納得できないのは、まだ視野が狭かったり固定観念にとらわれていたりするせいかもしれません。
騙されたつもりでアドバイスに従ったところ、意外とスムーズにいくのはよくあること。
恐怖を感じるなら、目を閉じながら試してみてください。
素直になることも、改善の1つです。
尊敬する人からの言葉なら、信じることです。
尊敬する人が真剣に考えたアドバイスなら、素直に信じるだけの価値があります。
たとえ相手が年下であろうと、尊敬している人なら、素直に従ってみることです。
アドバイスされたら、今度はあなたが責任を持って試してみる番です。
試してみた結果、うまくいかなければ、それはそれでいいのです。
「試してみましたがダメでした」という報告ができます。
一度行動に移していることがわかるので、相手も「それなら仕方ない」と納得してくれるでしょう。
ダメだとしても、そこから得られる教訓があって無駄とは言えないでしょう。
少なくともお互いの信頼関係を保てます。