この数百年間、人類の科学技術は飛躍的に向上しました。
電球を発明し、車を開発し、飛行機を作りました。
ついにはロケットで月に行くことも達成しました。
悟りを開くためには、2つの視点が必要です。
「死の瞬間から見る視点」と「宇宙全体から見る視点」です。
悟りとは、知識ではありません。
人生で本当に大切なことは、何でしょうか。
死の瞬間から見る視点があると、わかります。
多くの人が、現在から未来に向けて現実を見ますが、理想ではありません。
低い位置からでは、真実はよく見えません。
低いと、たくさんの障害物が視界を邪魔して、遠くまで見えません。
見えなければ、気づけないのです。
「創造主の存在を信じません」という人がいれば、次の問いかけをしてみてください。
「では、あなたはなぜ生まれたのですか」と。
あらゆる「始まり」をきちんと説明しようとすると、必ず最後には「わからない」という状態になります。
世の中で、最も幸運なことは何でしょうか。
宝くじの1等に当たることでしょうか。
世界一周旅行をすることでしょうか。
あなたの体の中には、ご先祖様から受け継いだ宝が眠っています。
「ご先祖様から受け取っている物は1つもない」と思いますが、誤解です。
ご先祖様から受け継いだ物が、あるではありませんか。
性別は、生まれたときから当たり前にあります。
当たり前にあるため、軽く考えてしまいがちですが、もっと強い意識が必要です。
性別は、宝物です。
悟りを開くことについて、完全に物を否定することだと思う人がいますが、違います。
悟りを開くとは、物を完全に手放すことではありません。
私たちは、物質の世界に生きています。
私たちは、周りの価値観に、振り回されがちです。
親、先生、友人のほか、あらゆるマスメディアで、価値に関する情報を伝えます。
「一戸建てに価値がある」
結局のところ、人生で手に入れる物はすべて、最終的に手放すことになります。
手にしているとはいえ「一時的に手元にある」という状態です。
手に入れたお金は、死ぬときには手放します。
本当のことを言えば、あなたの所有物は、あなたのものではありません。
相手の所有物も、相手のものでもありません。
究極の視点から見れば、この世に存在するすべては、人ではなく、宇宙の所有物です。
おそらくあなたは、大金を持っていないでしょう。
プール付きの豪邸もなければ、別荘もないでしょう。
大きな名声や名誉もないでしょう。
多くの人が「幸せになりたい」と考えます。
幸せになるために思う、ごく普通の考えに感じます。
しかし「幸せになろう」と考えるほど、危険な考えはないのです。
たとえ、自分より恵まれている人がいても、憎らしく思うのはやめましょう。
羨ましく思うのはいいのですが、憎らしく思うのはいけません。
相手を憎むと、その気持ちを受け取った相手も、あなたを憎らしく思えます。
私たちの人生は、魚の大群のようなものです。
大きな群れの一部として、前に進んでいます。
生きていくことができるのも、群れのおかげです。
好きな人を愛そうと思うのは、簡単です。
愛そうと思わなくても、自然と愛せます。
難しいのは、嫌いな人に出会ったときです。
娯楽に触れたとき「楽しくない」と感じることがあります。
本を読んだとき、映画を見たとき、お芝居を楽しんだときなどです。
周りは楽しんでいる中、楽しめない自分がいます。
お金は、物と交換できるチケットです。
生きるために仕事は必要ですが、それほど必死になることではありません。
いずれ私たちは、最後に死ぬのです。
人生とは何か。
人生とは、壮大なマラソンです。
生まれてから死ぬまで、命という炎をともしながら、淡々と走り続けます。
手書きの手紙を受け取ると、温かい気持ちになれます。
プリンターで淡々と印刷された文字とは違い、手書きには、人間味にあふれる温かみがあります。
きれいな字もいいですが、下手な字にも味があります。
あのときのつらい経験があるから、今のあなたがいるのです。
あのときの苦しい経験があるから、今のあなたがいるのです。
あのときに悩んだ経験があるから、今のあなたがいるのです。
人生は、明るく振る舞うのが、基本です。
嘘でもいいから、明るく振る舞いましょう。
明るく振る舞うと、あなたは光になります。
人生では、死を連想する瞬間があります。
リストラされたとき、大けがをしたとき、病に倒れたときなどです。
このとき「死にたくない」と思うのは、よくありません。
あなたには「本当に欲しいもの」がありますか。
「できれば欲しい」といった軽い気持ちではありません。
心から強く望んでいて、体がうずくほど本当に欲しくてたまらないものです。
人生では、苦労や困難がたくさんあります。
受験、就職、仕事、結婚、出産などです。
1つ山を乗り越えたと思えば、また山が現れます。
人が亡くなったときは「さようなら」ではなく「行ってらっしゃい」です。
人生における、ある一定の役目を終えたため、先に異なる世界へ向かいました。
今住んでいる世界とは違う、別の世界です。
長期で見れば、すべての人は平等です。
「自分は恵まれていない」と思うのは、偏った見方をしているからです。
メリットばかりを見る一方、デメリットはあまり見ていません。
生きているうちに、死後の世界を考える必要はありません。
「死んだとき、自分はどこへ向かうのだろう」
「死後の世界は、どうなっているのだろう」
あなたの本当の人生は、これから始まると思ってください。
今までの出来事は、すべて準備でした。
何事も、準備が必要です。