成功を成し遂げるのはどんな人でしょうか。
一言で言えば「強い人」と考える人が多いのではないでしょうか。
気力・体力・精神力があって、スキルも高い。
体力があれば、長時間の仕事にも耐えられるでしょう。
気力があれば、根気や集中力も出やすくなるでしょう。
精神力があれば、困難も乗り越えられるでしょう。
さらに学歴が高くて、賢い特徴があります。
頭がいいと、問題解決能力も高くなるため、ますます仕事がスムーズになるでしょう。
強い人は、普通の人より仕事ができて、成功しやすいように思われます。
ところがここに、思わぬ落とし穴があります。
強い人は「自分は強い」と思っているゆえに、何でも1人でこなそうとします。
有能なので、幅広く仕事をこなしますが、しょせん1人です。
1人には限界があります。
体は1つしかありません。
1日は24時間という点も変わりません。
どれだけ学歴が高かろうと、どれだけ有能であろうと、1人には限界があります。
必ずどこかで1人の限界にぶち当たる。
機械化・自動化を駆使すれば、1人であっても可能性を広げられますが、それでも何でもできるわけではなく、限界があります。
強い人は、力任せでがつがつ前に進めますが、そこそこの成功しかできないのです。
本当に成功をする人はどんな人か。
強い人ではありません。
弱い人です。
弱い人は「自分は弱い」という自覚があります。
自分の弱さを自覚しているため、何でも1人でやろうとしません。
そもそも1人でしようとしてもできません。
そのため、積極的に人の力を借りようとします。
「自分は弱い人間。だから人の力を借りよう」と考えます。
人の力を借りれば、どれだけ弱くても関係ありません。
自分にできないこともできるようになります。
個人の力がどれだけ強かろうと、100人の束にはかないません。
人の力を借りるにつれて、大きな力と圧倒的なスピードを手に入れることができます。
結果として、大きな成功を収めることができるのです。
自分の弱さを自覚していると謙虚にもなるので、ますます成功しやすくなる。
「能力」という点では、強い人のほうが有利ですが「成功」という点では、弱い人のほうが有利です。
どれだけ個人の力が強くても、集団の力にはかないません。
「自分は弱いから成功できない」と諦めないでください。
「個人の力」に限界があっても大丈夫です。
むしろ弱いことに誇りを持ってもいいくらいです。
弱いからこそ、大きな可能性を秘めています。
弱い人には「人の力を借りる」というアプローチがあるからです。
偉業を収めた偉人たちを思い出してください。
生まれつき体が弱い人であっても、大きな成功を収めた人は多くいます。
自分の限界を自覚して、素直に人の力を借りたから大きな成功を収めました。
上手に人の力を借りて「集団による総合力」で勝負しましょう。
人の力を借りたいなら「謙虚」になっておくのが賢明です。
謙虚になると、人の力を借りやすくなるからです。
変な見栄やつまらないプライドがあるなら、さっさと捨ててしまいましょう。
人との衝突が減るだけでなく、人の力も借りやすくなります。
丁寧な言葉遣いと礼儀正しいマナーを心がけましょう。
謙虚に加えて人望と人徳があれば、引き寄せられるように人が集まってくるでしょう。
上手に人の力を借りる人になることです。
上手に人の力を借りながら仕事を進めていくことで、夢に向かう力が加速します。
弱い人こそ、大きな成功を成し遂げるのです。