うっかり楽な道を進んでしまうことがあります。
自然な流れで楽な道に進むこともあるでしょう。
よんどころない事情で楽な道に進まざるを得ない状況もあるでしょう。
楽な道は簡単です。
快適で心地よい。
悩みも苦痛もない。
頑張らなくても、普通に過ごせます。
緊張やストレスも少なく、のんびり取り組めます。
「この状態がずっと続いてほしい」と誰もが願うでしょう。
「楽な道なら最高ではないか」と思いますが、ここに注意があります。
楽な道は、別の見方をすれば、堕落の道でもあります。
楽な道は快適で最高ですが、ストレスがなさすぎるのも問題です。
楽だと、油断が生まれます。
油断が生まれると、怠慢が出てきます。
怠慢が出てくると、怠け癖もついてきます。
頭がぼうっとしてきて、平和ぼけになるでしょう。
肉体も精神もだらける一方で、肉体的・精神的な堕落を招くのです。
いったん怠け癖ができると、自分を律するのが難しくなります。
怠け心がエスカレートして、悪循環に陥り、堕落する一方。
楽な道の先には、大きな落とし穴が待っているのです。
楽な道を進むことになっても、油断しないこと。
楽な道を進むことになったら、自発的に課題を作って、堕落を防ぎましょう。
大きな課題である必要はなく、小さな課題でかまいません。
課題の作り方は自由ですが「無理のない範囲で作ること」がポイントです。
少し量を増やして、自分を追い込んでみる。
少し難易度を上げて、負荷を増やしてみる。
少し制限を厳しくして、自分にプレッシャーを与えてみる。
適度の範囲でストレスを作りましょう。
自分にむちを打つような状況を作ってみるのです。
たとえば、期限です。
期限のない仕事なら、自発的に期限を設けて、タイムプレッシャーを作ってみましょう。
ゲーム感覚が生まれるので、楽しみながら取り組めます。
緊張感とストレスが増えることで、能力や自己管理の向上が期待できます。
人から与えられる課題より、自分から与える課題のほうが、ポジティブな気持ちで取り組めます。
自分から与える課題なら、パワーが出やすくなるので、多少大きくても乗り越えやすくなります。
もし都合が悪くなれば、中断すればいいことです。
もともと最初からなかった課題ですから、中断しても大きな支障はないでしょう。
楽な道を進んでいても、堕落を防ぎつつ成長できます。
楽な道に進むときこそ、自分を律することが欠かせないのです。