厳しいことを言ってくる人は、本当にうっとうしい。
指導が厳しい先生、がみがみうるさい上司、いつも口を挟んでくる先輩。
友人の中にも、厳しい態度で接してくる人がいるかもしれません。
いつもがみがみ言われると、うっとうしくなるでしょう。
友人なら物理的な距離を置けば済むことですが、仕事関係となると逃げようにも逃げられません。
苦手な人でも、一緒に仕事をしないといけないので、ストレスを感じるでしょう。
うっとうしい人はいなくなってほしいと思うはずです。
「この世からいなくなってくれ!」と恨む人もいるかもしれません。
では、1人もいなくなればいいかというと、それは違います。
厳しいことを言ってくる人がいなくなれば天国かというと、そうとも限りません。
厳しいことを言ってくれる人がいなくなると、ストレスもプレッシャーもなくなります。
生ぬるい環境になってしまうため、惰性がエスカレートしていくでしょう。
いったん惰性が働くと、快感が忘れられず、なかなか自分で止めることが難しい。
成長が停滞したり、人生の選択を誤ったりしてしまう。
いずれ自堕落な人間になってしまうのです。
厳しいことを言ってくる人は、成長を促す存在であり、気づきを促す存在です。
ずばっと言ってくれる人がいなくなると、誤った道に進もうとしても、誰も注意してくれなくなります。
厳しいのはつらいですが、ストレスがゼロになるのはもっとつらい。
厳しく指導してくれる人がいなくなるのは、かえって損です。
厳しいことを言ってくる人は本当にうっとうしいですが、1人はいたほうがいい。
ゼロにするより、1人でもいたほうが、人生は健全です。
優しさと厳しさのバランスが取れます。
道を踏み外さなくて済みます。
厳しい言葉に耳を傾けてください。
言葉にとげはあるかもしれませんが、本質を突いた一言ではないでしょうか。
正しい内容なら、誠実に受け止める価値があるでしょう。
嫌な上司でも、役立つ指導なら、素直に受け止めておくほうが賢明です。
正しい指導にもかかわらず無視していると、自分のためになりません。
もし厳しいことを言ってくれる人が1人もいないなら、自分から探しに行くといいでしょう。
上司でも先生でも先輩でもいい。
どうしても人が嫌なら、本の著者でもかまいません。
厳しいことを書いている本の著者を、厳しい先生の代わりにします。
本なら好きなときに読み進めることができるので、厳しいことが書かれていても、よい付き合い方ができるはずです。
厳しさに触れるとストレスを伴いますが、ポジティブなストレスです。
厳しいことを言ってくれる人がいてくれるおかげで、いつも気持ちを引き締めることができます。
人生の落とし穴を避けることができ、これからも成長していけるのです。