楽に生きるなら、できるだけ競争を避けるのが賢明です。
競争の世界に身を置いていると、いつも緊張状態にさらされ、闘争心を燃やし続けなければいけません。
誰かと争うのは、効率やモチベーションを上げるメリットがある反面、精神的な消耗も激しくなります。
競争の世界は、比較の世界でもあります。
優劣を比較しなければいけないため、常に心が休まりません。
1番になるためには、死に物狂いの努力を続けなければいけません。
1番になれば安心できるように思えますが、誤解です。
1番になれば「いつか追い抜かれるのではないか」という強迫観念が出てくるので、結局は気が休まらない。
勝ったら喜び、負けたら落ち込み、気分の波も激しくなります。
競争の世界にいるかぎり、穏やかに生きるのは難しいと言えるでしょう。
「そうは言っても競争の世界とは、切っても切れない関係」
「競争の世界から簡単に抜け出せるなら誰も苦労しない」
「競争を気にせず生きるのは不可能」
そう思う人も多いのではないでしょうか。
もちろん競争をせざるを得ない状況があるのも事実です。
ビジネスでは、競争の連続です。
仕事のノルマ、同僚との出世争い、競合他社との商品競争。
社内にゆがんだ学歴偏重の世界があって、派閥争いに巻き込まれることもあるかもしれません。
試験でも競争があります。
偏差値やランキングなど、少しでも人より上であることが必要です。
スポーツに限っては、競争しかないと言っても過言ではありません。
勝ち負けがあり、明確な勝敗が存在します。
子育てをする立場なら、子どもの成長をほかの子と比較したり争ったりすることもあるかもしれません。
競争から逃げるのは不可能に思えるかもしれません。
しかし、競争をゼロにできなくても、減らすことならできるはずです。
少しでも競争を避けたり遠ざけたりしてみませんか。
競争する機会が減るにつれて、リラックスできる時間も増えます。
あるいは、意識的に競争を無視するのも1つの方法です。
わざと周りが見えないような状況にすれば、自分に集中せざるを得なくなります。
競争の世界から抜け出せば、のびのび生きられるようになり、安心と安定が得られます。
自分らしさにも集中できるようになるため、人生の満足感も向上します。
誰かと戦う必要もなく、自分の成長に集中できます。
心の安心と安定が得られる上、成長も向上も早くなるのです。