人生では、ぎりぎりセーフでうまくいくことがあります。
試合で、ぎりぎり勝てた。
受験で、ぎりぎり合格できた。
仕事で、ぎりぎり達成できた。
余裕はありませんが、ぎりぎりセーフでうまくいくことがあります。
辛うじてうまくいけば「よかった!」とほっとして、胸をなで下ろすでしょう。
ぎりぎりセーフは素晴らしい。
見方を変えると、最小の努力で最大の結果を出せたことになります。
ぎりぎりではありますが、合格や達成といった結果に変わりありません。
人生の駒を前に進めることができます。
立派な結果を出せたことに、誇りを持つことができます。
ぎりぎりセーフであっても、自信につながるでしょう。
さて、ぎりぎりセーフがあれば、ぎりぎりアウトもあります。
ぎりぎりアウトはダメかというと、そうではありません。
もちろん悔しさはあるでしょう。
完全なアウトならまだ諦めもつきますが、ぎりぎりアウトだとなかなか諦めがつきません。
「あと少しでうまくいったのに!」と悔しがり、いらいらしたりむかむかしたりする気持ちがこみ上げてくるでしょう。
しかし、ぎりぎりアウトも素晴らしいのです。
ぎりぎりアウトになる経験は珍しい経験です。
あと少しでうまくいくという手前で、アウトになりました。
客観的に見ると、ユニークな出来事でしょう。
悔しさを感じる場面ですが、それも人生の1ページ。
それはそれで、よい思い出になるでしょう。
ぎりぎりアウトにはなりましたが、ぎりぎりまで努力したのは事実です。
努力は無駄になりません。
ぎりぎりアウトも自信につながります。
「悔しい経験ができてよかった」とも言えます。
ぎりぎりセーフの喜びは一時的ですが、ぎりぎりアウトの悔しさは長く続きます。
パワーが出るのは、嬉しいときより悔しいときです。
ぎりぎりアウトだからこそ、悔しさを晴らすため、長期的な努力ができるようになります。
今回は結果が出ませんでしたが、悔しさをバネにすれば、きっと次回はうまくいくでしょう。
ぎりぎりアウトだからこそ、大きな飛躍を遂げるチャンスが得られます。
「潜在的な可能性」としては、ぎりぎりセーフよりぎりぎりアウトのほうが、はるかに大きいのです。
ぎりぎりアウトでも十分誇りを持ってください。
結果は出なくても、積み重ねた努力は必ず自信につながります。
ぎりぎりセーフは素晴らしいですが、ぎりぎりアウトも素晴らしいのです。