「普通」をわかりやすく数値化したものとは何か。
それは、平均です。
平均が知りたくて仕方ないときがあるでしょう。
たとえば、平均点や平均順位です。
「平均点は何点だろうか」
「平均順位は何位だろうか」
「平均収入や平均貯蓄はどのくらいだろうか」
もちろん全体における自分の位置を知りたい心理があるのは自然です。
平均とは「中間」を意味します。
言い換えれば「代表値」であり「最も普通を表現した数字」です。
中間がどこにあるのか知ることで、普通の位置がわかり、今後の参考になることもあるでしょう。
平均を知ることで、不足や過剰に気付け、対策や対応を変えることもあります。
協調性を意識するときは、平均を知っておく必要があるのもたしかです。
しかし、普通から抜け出したいなら、平均を気にしないことです。
平均を知ったところで何になるのでしょう。
平均を気にしたところで仕方ありません。
平均より下とわかれば、焦るだけです。
平均より上なら、ほっと安心できそうですが、そうとは限りません。
「いつか追い抜かれるのではないか」という別の不安が出始めて、やはり焦ることになるのです。
平均が気になるのは、不安が強い証拠です。
自分に自信がなく、ネガティブな気持ちに押されている状態です。
平均を通して他人と比較することで、少しでも安心感を得ようとしています。
平均ばかり気にしていると、平均に振り回されます。
「平均との比較」という気がかりに絶え間なく悩まされ、加速力が出ません。
「これくらいが普通だから、もう頑張らなくていい」と余計な惰性や慢心を生みます。
平均を気にしていると、なかなか自分の殻を破れず、周りと同じような状態になる。
平均を気にしているうちは、普通で終わるのです。
平均を気にしたところで、自分は自分です。
ほかの人たちがどうであろうと、自分には関係ありません。
成功するためには、余計な比較はしないで、まっすぐ突き抜ける必要があります。
平均を気にしないくらい、強い心を持つことです。
平均がどうであろうと「前を向いて、常にベストを尽くす」という対応に何も変わりありません。
実力を発揮するときは、周りを気にせず、自分に集中です。
アクセルの踏み方もブレーキの踏み方も、自分の調子に合わせるのみ。
ただひたすら目の前のことに集中するから、最高の力を発揮でき、最高の結果を残せます。
自分の殻を破れ、潜在的なパワーも発揮できるようになります。
平均を気にしなくなったとき、特別になれるのです。