やりたいことは、どこにあるのでしょうか。
やりたいことといえば、最初に思い浮かぶのは「好きなこと」でしょう。
興味関心があって、心が引き付けられることなら、進んで取り組みたいと思います。
自然と楽しさを感じるなら、うきうきわくわくすることが思い浮かぶでしょう。
たとえ難しいことがあっても、好きなことなら前向きに楽しめます。
一方で、やりたくないことはできるだけ避けようとするでしょう。
やりたくないことをしても、退屈でつまらない。
興味も関心もない上、ストレスも多い。
ビジネスでもプライベートでも、やりたくないことはできるだけ避けたいと思う人が多いでしょう。
もちろん基本的な考え方であり、悪くないのですが、ここに盲点があります。
やりたいことは、意外なところにあります。
やりたくないことの中なのです。
「やりたくないことはやりたくない」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか。
それは先入観であり固定観念です。
抵抗感があるのはごもっともですが「やりたくないこと」と決め付けるのはまだ早い。
やりたくないことを、もっとじっくり観察してください。
やりたくないこととはいえ、すべてがやりたくないことばかりではないはずです。
やりたくないことの中をよく観察すれば、必ずやりたいことが見つかります。
たとえば、資料作成です。
知的好奇心が旺盛な人なら、もっとクリエイティブな仕事がやりたいと思うでしょう。
「資料作成なんて退屈でやりたくない」と思うかもしれませんが、客観的になって、もっと細部まで見てください。
思考力・表現力・文章力を学ぶ機会になるでしょう。
パソコンソフトを使い慣れるチャンスになるでしょう。
新しい知識を学び、情報を整理するチャンスになるでしょう。
詳しく観察すれば、知的好奇心を刺激する要素が点在しています。
営業の仕事も同じです。
「営業なんてやりたくない」と思う人も多いでしょう。
「疲れる」「怒られる」「ストレスが多い」など悪いイメージが先行しがちですが、営業という仕事をもっと細部まで見てください。
度胸を身につける機会になるでしょう。
人間心理を学ぶ機会になるでしょう。
しっかり体を動かすので、体力を鍛える機会にもなるでしょう。
営業という仕事の中には、あなたの興味関心を刺激することがきっと見つかるはずです。
どんな仕事も、小さな仕事の集合体です。
ざっと表面しか見ていないと、ネガティブ要素しか見えませんが、細かい点まで見れば、どこかにポジティブ要素が見つかります。
「ああ、こんな仕事はやりたくない」と思ったらチャンスです。
その仕事の中には、きっとやりたいことが隠れています。
それを見つけ、楽しめばいいだけです。
やりたくないことをじっくり観察しましょう。
宝探しの感覚になると、探し出す行為そのものも楽しくなります。
きっとどこかに、あなたのやりたいことが見つかるでしょう。
やりたくないことの中に、やりたいことがあるのです。