短期的な視点で考えていませんか。
部分的な見方で物事を捉えていませんか。
私たちは常に「現在」を生きています。
そのため、特に意識しない状態では、現在を軸にした考え方になりやすい。
しかし、短期的・部分的に考えていると、自然と心が狭くなり、焦ってしまいがちです。
視野が狭くなると、考え方も狭くなる。
一部分しか見ていない状態では、自然と大げさに考えてしまいがちです。
たとえ小さなミスであっても、受け止め方が大げさになって、心が動揺しやすくなるのです。
穏やかな人になりたいなら、もっと視点を高くして、広範囲を意識することが大切です。
つまり、短期的・部分的より、長期的・全体的に考えるのです。
長期的・全体的な考え方になると、自然と視点が高くなるため、小さなことにとらわれなくなります。
いらいらしたり動揺したりすることが減って、穏やかな心になれます。
ほんの少し意識と考え方を変えるだけですが、心に大きな好影響を与えることができます。
たとえば、仕事のプロジェクトで、軽微なミスをしたとしましょう。
ミスをした瞬間は、自分の不手際に焦ったり落ち込んだりするでしょう。
そういうときこそ、長期的・全体的な考え方です。
「ミス」という小さな単位で考えるのではなく「プロジェクト全体」という大きな単位で考えます。
「1日」「1週間」という短期間ではなく「1カ月」「1年」という長期間で考えます。
ミスが1つあっても、プロジェクト全体で考えたとき、大きな影響がなければ、動揺も小さくなるでしょう。
軽微なミスなら、全体の進行に関係ないはずです。
たとえミスの影響が大きくても、長期的・全体的に考えれば、挽回策や代替策を考える余裕が生まれます。
「解決策はある」「何とかなるだろう」と安心できるので、穏やかになれるのです。
長期的・全体的な考え方をすると、許容範囲が広がって、寛大になれます。
もっと時間軸を伸ばしましょう。
もっと視野を広げましょう。
短期的・部分的に考えると、心が狭くなります。
長期的・全体的に考えると、心が広くなるのです。