「穏やかな人」と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。
一言で言えば「社交的」というイメージです。
「穏やかな人になるには、社交的にならなければいけないのではないか」
そう思う人もいるのではないでしょうか。
ここに誤解があります。
たしかに穏やかな人には、人付き合いが上手で、円満な人間関係を築いている印象があります。
「穏やかな人=社交的な人」とイメージしている人もいるでしょう。
しかし、穏やかになるために社交的である必要はありません。
社交的要素は、あったほうがいいのはたしかですが、必須ではありません。
人間関係が増えるにつれて、人付き合いに忙しくなって、気遣うことも増えます。
相手に合わせなければいけないことも増えるので、振り回される場面も多くなります。
また、人付き合いの輪が広がるにつれて、しがらみも増えて、気苦労やストレスが増えるでしょう。
嫌われないように振る舞うのが一番疲れる。
さまざまな刺激や経験が得られる反面、誤解や勘違い、摩擦や対立といったトラブルも増える。
社交的になりすぎると、自分の時間が持てなくなり、自分らしさを見失うデメリットもあります。
気づくと、周りに流された道を歩んでいることがあるのです。
「社交的」という響きはいいですが、実際に社交的を心がけるのは、大変です。
穏やかな人になるには、どうすればいいか。
いったん「社交的」という要素は忘れてください。
穏やかな人になるために、人付き合いが苦手でもOKです。
人間関係が希薄でも大いに結構。
自然体でもマイペースであっても大丈夫です。
穏やかになるために大切なのは「落ち着き」です。
落ち着いた言葉、態度、精神状態。
不快なことがあっても、理性と自制心を保って、安定した精神状態でいることが大切です。
落ち着きこそ、穏やかな人になるために必要な要素。
つまり、人付き合いの良しあしとは無関係です。
穏やかな人とは「社交的な人」という意味ではありません。
人付き合いが苦手でも、穏やかになることは可能なのです。