一流の女優ともなると、汗の出方を自由にコントロールできるといいます。
スポットライトが当たるとき、自然と汗を止められたり、迫真の演技で額に汗をにじませたりできるとのことです。
長年の仕事のたまものです。
私たちには縁のない特殊能力のように思えますが、そうとも限りません。
普通の人でも、自分の意思で汗を止める裏技があります。
人体に備わった特殊な作用を利用する方法です。
人の体は、強い圧迫を感じた部分だけ、一時的に汗が止まる性質があります。
ただし、全身の発汗量を一定に保とうとする働きがあるため、完全に減るわけではありません。
一部でかく汗が減った分、別の部分で汗を余分にかくようになります。
たとえば、一回り小さい下着を身につけたときのことを思い出しましょう。
腰周りの汗が止まっている一方、股間あたりが汗でびしょびしょになった経験はありませんか。
この圧迫の作用による現象です。
この方法を応用すればいいのです。
どうしても汗をかきたくない場面の直前に、次のことを実施してみましょう。
男性なら、両方の乳首より5センチほど上の部分を、親指でぐっと強めに押してみましょう。
女性なら、わざとブラジャーのホックを一段階きつく締める方法でもかまいません。
すると、胸より上の部分の汗が、一時的に止まるようになります。
面談やプレゼン前など、汗をかきたくない場面で使える方法ですね。
もちろんいつも圧迫し続けていると、体に悪いので、あくまで一時的な手段として使いましょう。
発汗を一時的に抑えることができるのです。