あなたは頑固な性格ですか。
自分では頑固でないつもりでも、人から「頑固だね」と言われることがあれば、要注意です。
自分の主観的意見より、他人による客観的意見のほうが、信頼できます。
自分の性格はなかなか自分で判断しにくい部分ですが、人から言われるなら、頑固の傾向があるのかもしれません。
私たちの日常では、拒否や反抗をしたくなるときがあります。
たとえば、自分の価値観に合わないことを言われたときです。
自分の価値観に合わない意見なら「それは違う」「賛成できない」「納得できない」と拒みたくなるでしょう。
自分の考えにこだわりたくなるときがあるのも事実です。
もちろん自分の意見があることは大切です。
今までの知識や経験から「こうだ」と確信を持てることがあれば、自信を持って主張できるようになるでしょう。
自分なりの意見を持つことは、自分の軸や哲学を持つことでもあります。
しっかり自分の意見を持つことで、生き方がしっかりします。
しかし、自分の考え以外を排除するような考え方はよくありません。
自分の考え以外を排除すると、頑固に向かって一直線です。
特に注意したいのは「自分のほうが正しい」という気持ちです。
「自分のほうが正しい」と思い始めたら、頑固の始まりです。
自然と視野が狭くなり、思考の柔軟性が失われていきます。
自分の理解範囲しか受け入れなくなるので、情報の吸収力が弱くなります。
価値観が広がっているつもりでも、実際は狭まっている状態です。
自分の価値観や考え方に執着していると、人との摩擦や対立が増えます。
また、頑固になっているといらいらすることも増えます。
「あれはダメだ」「これもおかしい」と、ぶつぶつ文句を言うことが多くなる。
頑固になっているかぎり、穏やかな人にはなれないのです。
頑固から解放されましょう。
つまらない見栄やプライドは捨ててしまうことが大切です。
穏やかな人になるために必要なのは「素直」です。
素直とは、人の言うことを逆らわず、受け入れる様子のことをいいます。
できるだけ素直になって、相手の言うことを受け入れることが大切です。
「なるほど」
「そうですね」
「わかりました」
シンプルな肯定の一言でいいのです。
自分なりの考えがあっても、ひとまずこだわりを忘れ、素直に受け入れましょう。
違和感のある価値観や考え方でも、できるだけ尊重します。
そうすれば人との摩擦や対立が減り、穏やかな生き方ができるようになります。
自分にない価値観や考え方であっても、すぐ否定するのではなく、まず受け入れましょう。
「新しい価値観を学べる」
「そういう考え方もある」
自分の成長に役立つ意識を持てば、違和感や抵抗感のあることでも受け入れやすくなるでしょう。
素直な人は、どんどん成長できます。
さまざまな価値観や考え方を吸収していくことができるからです。
ミスや失敗も、素直に吸収することで、成長の糧に変えることができます。
どうしても賛同できない意見なら、まず受け入れてから、否定するといいでしょう。
「なるほど。そういう考え方もありますね。でも○○です」
たとえ意見に否定したとしても、相手も納得してもらいやすくなるでしょう。
もし自分に非があれば、余計な言い訳をせず、素直に認めましょう。
余計な言い訳をしたところで、話がこじれるだけです。
素直に非を認めたほうが、相手の怒りが収まるのも早くなり、物事がスムーズに進みます。
素直な人は、人付き合いも向上します。
素直になるにつれて、穏やかな人になっていけるのです。