優しい人になりたいなら、物を大切にしましょう。
「優しい人」と「物を大切にすること」。
それぞれ無関係に思えますが、深いつながりと相関関係があります。
どちらも「大切に扱う」という点は共通です。
物を大切にする人は「丁寧にした」「長持ちさせたい」「愛情を持って接したい」という気持ちの表れです。
つまり、物を大切にすることとは、人を大切にすることと同じです。
今は、昔に比べ、物が安く手に入るようになりました。
使い捨ての商品が増え、選択肢の幅も広がりました。
「汚れたら買い換える」「壊れたら買い換える」「なくなったらまた買えばいい」という考え方も一理あります。
もちろんタオルやハンカチといった単純な消耗品ならまだわかります。
劣化が早いものなら、使用頻度に応じて捨てるのも早くなるでしょう。
においや汚れが目立てば、不衛生なので、新しく買い換えたほうがいいでしょう。
だからとはいえ、雑に物を扱っていいわけではありません。
物を大切にできない人は、人も大切にできません。
大切なのは「物を大切にする姿勢」です。
世の中を見てください。
優しい人は、必ず身の回りの物も大切に扱っているはずです。
小まめに汚れを拭き取ったり、定期的にお手入れをしたりなどです。
そもそも物を乱暴に扱っている様子は、客観的に見て、優しい人には見えないでしょう。
物を雑に扱う様子は、周りに不快感を与えます。
「あんなふうに自分も雑に扱われそう」という不安を与えます。
物を大切に扱う態度があるからこそ、人も大切に扱えます。
身の回りの物を大切に扱うようにしましょう。
財布・カバン・バッグなどの革製品。
文房具・化粧道具・ノートパソコンなどの小物。
宝石やアクセサリーなどの宝飾品。
自宅で愛用している家具家電。
少しでも長持ちするよう、定期的なお手入れを心がけましょう。
たとえ消耗しやすい衣類であっても、できるだけ丁寧に扱いたい。
ハンガーに掛けたり洗い方を工夫したりクリーニングに出したりすれば、経年劣化を遅らせることができます。
ビジネスシューズも、2足用意して交互に履いたり定期的に靴を磨いたりすれば、長持ちします。
丁寧に扱った分だけ長持ちすれば、経済的になり、節約にもつながります。
物を大切にする姿勢があると、人を大切にする気持ちも強くなります。
いつの間にか優しい人になっているのです。