ときどき人から不快なことを言われることがあります。
短所をばかにされたり、コンプレックスを笑われたりです。
不快なことを言われなければ理想的ですが、やはり現実の人間関係では少なからず存在します。
相手も悪意があるとは限りません。
悪意はなくても、うっかり口が滑ることはあります。
不快なことを言われたら、表情が曇って、反抗的な態度を取ることが多いのではないでしょうか。
もちろん嫌なことを言われたら、むっとするのは当然のリアクションですが、注意も必要です。
むっとしてしまうと、不穏な空気が流れます。
相手は「しまった。余計なことを言ってしまった」と焦ってどぎまぎするでしょう。
雰囲気が悪くなり、会話が途切れやすくなる。
時には、幻滅される可能性もゼロではありません。
人によっては「このくらいで不機嫌になるなんて器が小さい」と思うこともあるかもしれません。
優しい人になりたいなら、ここが正念場です。
むっとした場面こそ、にこにこしましょう。
心の中はいらいらしてもいいので、表情だけは明るい笑顔を貫き通します。
むっとした場面でにこにこするのは、なかなか普通の人にはできません。
むっとする場面でにこにこすれば、余裕を見せることができます。
相手は「こんなときでも笑顔になれるなんてすごい」と驚くでしょう。
むっとする場面でにこにこすれば、ギャップが大きいので、優しさを印象づけられます。
不思議なことに、にこにこしていると、むかむかした気持ちも早く収まります。
明るい表情を心がけていると、表情筋から脳にポジティブな刺激が伝わります。
脳は「快の状態」と判断して、明るい気持ちを促すスイッチを入れるのです。
むっとした場面でにこにこできる力は、プライベートだけでなく、ビジネスでも活用できます。
特に交渉や説得の場面では、大いに力を発揮できるでしょう。
たとえ無理やりであってもかまいません。
引きつった笑顔でもいいので、とにかくにこにこすること。
腹が立って怒鳴りたくなったときこそ、余裕を見せるチャンスと思って、にこにこしましょう。
普段から、意識をして心がけてみてください。
むっとした場面でにこにこすることは、感情のコントロールを鍛えることにつながります。
脳の働きは、適度な負荷を与えることで強くなります。
自己管理能力を高める意味でも、挑戦の価値があるはずです。
最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、諦めず取り組みを続けていれば、いずれできるようになります。