優しい人になるためには「許す習慣」が大切です。
もちろん何でも許すのは、無理があるかもしれません。
世の中には、絶対許せないトラブルもあるでしょう。
大金を騙し取られたり、ひどい裏切り行為をされたりすれば「絶対許せない」と思うこともあるはずです。
悪質な行為によって重大な被害に遭えば「絶対許せない」と思うのも無理はありません。
深刻な暴力やいじめ問題など、許せないことがあるのも事実です。
しかし「どんな小さなミスも許さない」という考え方は窮屈です。
「絶対許さない」という考え方は、24時間365日、囚人の監視をしているようなものです。
常に緊張を強いられるため、なかなか落ち着けません。
気遣いやストレスが増え、精神的な消耗が激しくなり、疲れやすくなります。
どんな小さなミスも許さない考え方は、真面目な人や完璧主義者によく見られるため、心当たりがある人は注意が必要です。
こうしたとき、心がけたい習慣があります。
「許す習慣」です。
人間であるかぎり、ミスや失敗もあれば、誤解や勘違いもあります。
できるだけ心を大きくして、許していくことを意識してください。
相手のミスで迷惑があっても許す。
相手に悪口を言われても「人間だから仕方ない」と考えて、許す。
相手が約束を破っても「そういうときもある」と考えて、許す。
相手が仕事でミスをしても「自分も人のことを言えない」と考えて、許す。
許す、許す、とにかく許す。
許せないようなトラブルがあっても、できるだけ心を広くして、許していくように心がけたい。
許せる範囲が広ければ広いほど、優しい人になっていけます。
「こんなことまで許せるなんてすごい」と周りの人を驚かせるでしょう。
あなたが許していくことで、相手との関係を保てるでしょう。
許せば許すほど、あなたの精神を縛り付けるものがなくなります。
余計なわだかまりもなくなって、心が軽くなるのです。