執筆者:水口貴博

苦手な上司との30の付き合い方

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部下は上司を引き立てるために存在する。

部下は上司を引き立てるために存在する。 | 苦手な上司との30の付き合い方

一般的に、上司は見えとプライドを持っています。

自分はできる人間だという意識があります。

この見えとプライドを、部下であるあなたが壊しては、関係も一緒に壊れます。

上司が「助けてやろう」と言ってきたときに「いえ、自分でできます」と頑固になるのではありません。

「ありがとうございます」と言って、素直に甘えるほうがいいのです。

上司が偉そうにできるシチュエーションは、見方を変えれば上司を主役にできる瞬間です。

見えとプライドのある上司は、自分が主人公になって偉そうにできる瞬間をいつも探し回っています。

自分が主役になっているときには、満足で心地よく感じています。

またそうさせてくれるあなたに、好印象を持ってくれるようになります。

あなたはすべてを自分の力でやってしまうスーパーマンになるのではありません。

あなたは上司をスーパーマンに仕立て上げるための「脇役」に徹するのです。

名役者ではなく、名脇役になるのです。

脇役は主人公ではないため、1番目立っているわけではありませんが、脇役抜きでは物語は語れません。

往々にして、主役は脇役のおかげで本当に主役になりきることができているのです。

脇役は地味で目立たない役ではありますが、なくてはならない存在なのです。

時代劇『水戸黄門』では、主役は黄門様ですが、助さんや格さんなどの脇役が存在しているから成り立っています。

実際の水戸黄門を見ると明らかですが、主人公の黄門様だけではなく、助さんや格さんの存在もとても印象的です。

それは黄門様の脇役としての仕事をしっかり果たしているから印象的なのです。

「黄門様を守ること」

これが脇役である、助さんと格さんの仕事です。

物語の中では、この仕事をしっかりこなしています。

これ以上ない仕事ぶりであるために見ている私たちは、存在感を抱かずにはいられません。

これは社会の中でも言えることです。

上司の脇役であるあなたは、主役である上司を引き立てるためにしっかり仕事をこなします。

手柄を上司にプレゼントをし、上司の手となり足となるのは、脇役の仕事としては当然のことなのです。

むしろ地味で目立たない仕事ほど、丁寧にこなすことです。

気づく人は、きちんと気づいてくれます。

「これを仕上げた人は誰だ」というとき「上司がやりました」と言っても、見る人が見れば脇役的存在の影響を評価してくれます。

それが、部下であるあなたが評価される瞬間です。

しっかり見てくれる人は見てくれます。

それは脇役らしく脇役の仕事をこなせばこなすほど「目立たず目立つ」ができるのです。

どうすればいいのかわからないときには、時代劇『水戸黄門』を思い出しましょう。

『水戸黄門』をしっかり頭に叩き込んでおくと、これほど社会勉強になることはありません。

『水戸黄門』は、上司と部下の関係を理想的に描いた社会的な時代劇なのです。

苦手な上司との付き合い方(17)
  • 脇役らしく、仕事をする。
口で言うより、まず行動で示す。

苦手な上司との30の付き合い方

  1. 宝くじのように、厄介な上司に大当たりしてみよう。
  2. 仕事の楽しさは、人間関係で決まる。
  3. 「何をするか」より「誰とするか」のほうが大切。
  4. 尊敬できることを見つけることが、うまくやっていくためのポイント。
  5. 「勉強になりました」は、相手のためにも自分のためにもなる。
  6. 間違ってもいいから、自分なりに考えて答えを出す。
  7. 挨拶は、まず自分から。
  8. 上司からの叱責を、必要以上に重く受け止めない。
  9. お土産が、上司との心の距離を縮めていく。
  10. 上司は、あなたがどれだけ一生懸命にやっているかを見ている。
  11. 上司は嫌われるのが仕事。
    それを理解しておこう。
  12. 上司は犬と同じ。
    逃げれば逃げるほど、噛みついてくる。
  13. 嫌な人からは、反面教師として学びを得よう。
  14. 仲良くなるためのアプローチは、まず自分から。
  15. 忘れられないお説教が、あなたの人生を変える。
  16. 手柄を上司にプレゼントをすると、上司と自分の両方の株が上がる。
  17. 部下は上司を引き立てるために存在する。
  18. 口で言うより、まず行動で示す。
  19. つまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えられない。
  20. 上司を楽しませることも、あなたの仕事の1つ。
  21. 回り道を進んでできる人が、強くなる。
  22. 礼儀やマナーも、仕事の1つだ。
  23. 甘えることも、仕事のうち。
  24. 上司を変えるより、自分が変わろう。
  25. ホウレンソウは、人間関係の潤滑油として活用する。
  26. 上司の自慢話や武勇伝は、驚くリアクションで対応すればいい。
  27. 小さなトラブルでも、隠さず報告しよう。
  28. 日頃から行っている練習のときこそ、本気になる。
  29. 性格を、しっかり把握する。
  30. すべての出会いを生かそう。

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