執筆者:水口貴博

苦手な上司との30の付き合い方

19

つまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えられない。

つまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えられない。 | 苦手な上司との30の付き合い方

社会に出たばかりの新人は、実際にやりたい仕事をやらせてもらえない現実を目の当たりにします。

音楽をしたいからと音楽業界に入った人も、音楽とは関係のない雑用ばかりをやらされるという現実に、驚きを隠せません。

音楽業界に限らず、映画を作りたいから映画関係の仕事に就く人。

コンピューター・プログラミングをやりたいからPC業界に入ってくる人。

かわいい洋服をデザインしたいからアパレル関係に就職する人。

それぞれ多少の差はあれ、初めて入ったばかりのころは自分のやりたい仕事をさせてくれないので、いらいらしてしまいます。

「自分はコピーの仕事で、この会社に入っているわけではない」

「こういうことをやっても何の得にもならない」

「お茶くみだったら、誰でもできる」

こうした不満を抱き始めます。

しかし、ここはぐっとこらえましょう。

こつこつした地味な仕事を続けていくことです。

上司は部下であるあなたを手足のようにこき使い、なかなか思うように仕事をさせてもらえません。

しかし、そんなこつこつしたつまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えてもらえません。

仕事をするのは少しずつ積み上げて、初めてさせてもらえるのです。

むしろそのこつこつでつまらない作業を責任を持って対応しないと、逆に信用を落としてしまいます。

こんな程度の仕事もできないのかと上司は思うようになり、評価が下がってしまうわけです。

つまらない仕事ほど、一生懸命になってやることです。

「こんな地味でつまらない仕事、誰がやるんだろう」と思える仕事ほど、あなたが引き受けにいくのです。

意外なことにそんな仕事をしていると、上司はあなたを信用してくれます。

ささいでつまらない仕事を、手を抜くことなく一生懸命に取り組んでいる姿を見て、仕事に対する責任感を見てくれるのです。

つまらない仕事ほど手を抜いて、適当にするのではありません。

つまらない仕事ほどあなたの評価を上げる、絶好の機会となるのです。

苦手な上司との付き合い方(19)
  • つまらない仕事ほど、一生懸命にやる。
上司を楽しませることも、あなたの仕事の1つ。

苦手な上司との30の付き合い方

  1. 宝くじのように、厄介な上司に大当たりしてみよう。
  2. 仕事の楽しさは、人間関係で決まる。
  3. 「何をするか」より「誰とするか」のほうが大切。
  4. 尊敬できることを見つけることが、うまくやっていくためのポイント。
  5. 「勉強になりました」は、相手のためにも自分のためにもなる。
  6. 間違ってもいいから、自分なりに考えて答えを出す。
  7. 挨拶は、まず自分から。
  8. 上司からの叱責を、必要以上に重く受け止めない。
  9. お土産が、上司との心の距離を縮めていく。
  10. 上司は、あなたがどれだけ一生懸命にやっているかを見ている。
  11. 上司は嫌われるのが仕事。
    それを理解しておこう。
  12. 上司は犬と同じ。
    逃げれば逃げるほど、噛みついてくる。
  13. 嫌な人からは、反面教師として学びを得よう。
  14. 仲良くなるためのアプローチは、まず自分から。
  15. 忘れられないお説教が、あなたの人生を変える。
  16. 手柄を上司にプレゼントをすると、上司と自分の両方の株が上がる。
  17. 部下は上司を引き立てるために存在する。
  18. 口で言うより、まず行動で示す。
  19. つまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えられない。
  20. 上司を楽しませることも、あなたの仕事の1つ。
  21. 回り道を進んでできる人が、強くなる。
  22. 礼儀やマナーも、仕事の1つだ。
  23. 甘えることも、仕事のうち。
  24. 上司を変えるより、自分が変わろう。
  25. ホウレンソウは、人間関係の潤滑油として活用する。
  26. 上司の自慢話や武勇伝は、驚くリアクションで対応すればいい。
  27. 小さなトラブルでも、隠さず報告しよう。
  28. 日頃から行っている練習のときこそ、本気になる。
  29. 性格を、しっかり把握する。
  30. すべての出会いを生かそう。

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