社会に出たばかりの新人は、実際にやりたい仕事をやらせてもらえない現実を目の当たりにします。
音楽をしたいからと音楽業界に入った人も、音楽とは関係のない雑用ばかりをやらされるという現実に、驚きを隠せません。
音楽業界に限らず、映画を作りたいから映画関係の仕事に就く人。
コンピューター・プログラミングをやりたいからPC業界に入ってくる人。
かわいい洋服をデザインしたいからアパレル関係に就職する人。
それぞれ多少の差はあれ、初めて入ったばかりのころは自分のやりたい仕事をさせてくれないので、いらいらしてしまいます。
「自分はコピーの仕事で、この会社に入っているわけではない」
「こういうことをやっても何の得にもならない」
「お茶くみだったら、誰でもできる」
こうした不満を抱き始めます。
しかし、ここはぐっとこらえましょう。
こつこつした地味な仕事を続けていくことです。
上司は部下であるあなたを手足のようにこき使い、なかなか思うように仕事をさせてもらえません。
しかし、そんなこつこつしたつまらない仕事をしないと、本当のチャンスは与えてもらえません。
仕事をするのは少しずつ積み上げて、初めてさせてもらえるのです。
むしろそのこつこつでつまらない作業を責任を持って対応しないと、逆に信用を落としてしまいます。
こんな程度の仕事もできないのかと上司は思うようになり、評価が下がってしまうわけです。
つまらない仕事ほど、一生懸命になってやることです。
「こんな地味でつまらない仕事、誰がやるんだろう」と思える仕事ほど、あなたが引き受けにいくのです。
意外なことにそんな仕事をしていると、上司はあなたを信用してくれます。
ささいでつまらない仕事を、手を抜くことなく一生懸命に取り組んでいる姿を見て、仕事に対する責任感を見てくれるのです。
つまらない仕事ほど手を抜いて、適当にするのではありません。
つまらない仕事ほどあなたの評価を上げる、絶好の機会となるのです。