上司との付き合い方で困る1つが、自慢話と武勇伝です。
上司はときどき、得意げに自慢話や武勇伝を語り始めます。
「俺が新人のころは、もっと大変だった」
「俺はこんな困難を乗り越えてきた」
「こんな大変な仕事をして、こんなに苦労した」
さまざまな困難を乗り越えてきた上司には、自慢話や武勇伝が山ほどあります。
自慢話と武勇伝は、上司の得意技。
バーゲンセールができるほど、ネタがたくさんあります。
苦労の多い上司ほど、自慢話や武勇伝を話したがります。
しかも長話が特徴です。
なかなか話が終わらず、自分の仕事ができません。
興味を持って聞けばいいのですが、どうしても興味が湧かないものもあるでしょう。
自慢話や武勇伝が役立つ内容ならいいですが、興味が湧かず、価値が乏しいことも少なくありません。
時代は変わりました。
昔の話をされても、今とは時代が違うので、役立たないこともあります。
「昔は昔。今は今」と思ってしまい、実用性が乏しいのです。
上司の自慢話や武勇伝で困るのが、リアクションです。
リアクションによっては、上司を不快にさせることがあります。
「大したものですね」と言えば、偉そうな言い方に聞こえ、上司をむっとさせるでしょう。
気の利いたセリフを返そうと思っても、スベることがあります。
「そうですか」と普通のリアクションでは、白けた雰囲気が出てしまい、上司を不快にさせるかもしれません。
かといって無言のリアクションでも、やはり雰囲気が悪くなるでしょう。
上司の自慢話や武勇伝には、どんなリアクションを返せばいいか戸惑います。
難しそうに思えますが、上司の自慢話や武勇伝に対するリアクションは、1つでいい。
驚くリアクションだけでいいのです。
「すごいですね!」
「さすがですね!」
「そうだったのですね!」
「そんなに大変だったのですね!」
「私なんてまだまだですね!」
本当は驚いていなくてもかまいません。
目と口を少し広げて、驚いた表情をしましょう。
驚いていなくても、表向きだけ驚くリアクションをしておきます。
演技とばれないように演技するのがポイントです。
相槌は、少し大げさにするのがポイントです。
ひとまず驚くリアクションさえしておけば、上司はご満悦です。
「自分の話が役立った」「価値を認められている」と感じた上司は、承認欲求を満たし、どんどん機嫌がよくなります。
嘘でも演技でもいいから、驚くリアクションを返しておくことです。
気の利いたセリフを返す必要はありません。
シンプルに驚くだけでいいのです。
驚いているだけで、上司から「話のわかる部下だ」と褒められます。