これまでの幸せの基準は、お金でした。
「お金持ちほど幸せ」ということです。
たしかに物がなかった時代は、それでもよかったのです。
お金があるほど、ものが手に入ります。
衣食住は充実し、買いたい物を買えます。
自由が手に入ります。
しかし、時代は変わりました。
今はもはや、物があふれる時代です。
しかも、物が安いです。
高品質の物を、低価格で手に入れられるようになりました。
生きるのに必要な物は、安く手に入れられる時代です。
いまや誰でも、携帯電話やパソコンを持つ時代です。
インターネットが充実して、あらゆる情報が、ただで手に入るようになりました。
大金を持たなくても、生活必需品は揃ってしまう時代です。
ほんのわずかなお金で、本も音楽も映画も、楽しめます。
お金が幸せに直結する時代は、終わったのです。
では、次に何の時代が来るか。
心を満たす時代です。
お金の満足より、心の満足です。
「これだけお金を持っているんだよ。わはは」と笑う人は、もう古いです。
物質的豊かさにとらわれています。
これからの時代は、精神的豊かさの時代です。
「こんなに好きなことができて、幸せだよ。わはは」と笑う人です。
好きなことができる人は、羨ましく思われます。
「いいなあ。あんなふうに自由に生きたいな。でも自分にはお金がないから無理だ」と思うでしょう。
ちょっと待ってください。
先ほども言いましたが、今はもう大金を持たなくても、いい時代です。
わずかなお金で、たいていのことができる時代です。
お金がないと手に入らないと思っていた自由は、お金がかからないことに気づくことです。
今ほど恵まれた時代はありません。
お金はなくても、すでに自由なのです。
幸せになるために必要なのは「物質的豊かさ」ではありません。
精神的豊かさです。
いかに好きなことをして、精神的に満たされるかの時代にきているのです。