女性の中には、丁寧に化粧品を季節ごとに使い分けている人がいます。
よく耳にするのが、夏用と冬用です。
紫外線の多い夏。
乾燥の強い冬。
「きちんと効果を出したいから化粧品は冬用と夏用に分けている」
素晴らしい心がけです。
しかし、です。
夏用と冬用で化粧品を分けることが、必ずしも正しいとは限りません。
使い分けているということは、季節が終わった後、使っていた化粧品はどうしていますか。
季節が終わって、捨てているならいいのです。
しかし、実際のところ、捨てるのはもったいないと感じ、次のシーズンまで保管している場合が多いのではないでしょうか。
これはよくありません。
化粧品には、寿命があります。
パウダータイプの化粧品は、時間が経つにつれて粒子同士がくっついて固くなり、ノリが悪くなります。
リキッドタイプの化粧品は、時間が経つにつれて酸化が進み、色が変化したり乗りが悪くなったりします。
また、夏用と冬用で使い分けるなら、2種類の化粧品を用意しなければなりません。
予算が2倍かかるのは、経済的に優しいとは言えません。
季節によって別々の化粧品を使い分ける心がけは素晴らしいですが、実際は品質面や経済面において、賢い方法とは言えないのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
1年を通して使い続けることができる化粧品を、1つ、決めておきましょう。
夏用にも冬用にも対応できるものを選びましょう。
どうしても物足りないなら、新たに化粧品を追加したり使い方を工夫したりします。
たとえば紫外線が強くなる夏なら、通常のメイクに加え、紫外線カットのクリームを塗ればいいでしょう。
乾燥がひどくなる冬なら、化粧水や乳液の量を増やして、乾燥に備えます。
塗る量を少なくしたり多くしたり塗る部分を変えたりすれば、1つの化粧品を、年中、使えるはずです。
化粧品を使い分けるのではありません。
使い方を工夫するのです。
これが、最も経済的に優しく、化粧品のポテンシャルを最大限に引き出す使い方です。