化粧品に関する記事では「化粧品を使い続けると肌が怠ける」というフレーズをよく見かけます。
この情報については、一度整理してみましょう。
そもそも、肌が怠けると言うのはどういうでしょうか。
化粧品の機能ばかりに頼ることで、保湿バランスや皮脂の分泌など、本来、肌が持っている機能が衰えてしまうことです。
本当に肌は、怠けるものなのでしょうか。
実はこの話、専門家の間でも意見がわかれているところです。
実際に怠けてしまった人もいれば、怠けていない人もいます。
また、2つともデータが存在して、これというはっきりした決着がついていません。
つまり、個人差なのです。
人によって刺激に反応しやすい人もいれば、鈍感な人もいるのと同じです。
人によって肌は異なりますから「これだ」と答えを1つに絞るのは、無理があります。
1つ言えるのは「常に正しい使い方を心がけること」です。
必要もないのに、化粧品を使ってしまうのはよくありません。
たとえば、脂性肌の人が乾燥肌用の化粧品を使ったり、乾燥肌の人が脂性肌用の化粧品を使ったりなどです。
化粧品ですから、すぐ悪影響が出るわけではありません。
肌に必要でない化粧品を長年続けることで、肌が何らかのリズムを崩したり、不調が出たりする可能性があります。
最も怖いのは、化粧品を使うほど肌が怠けると信じて、化粧品を使うのを控えてしまうことです。
怠けることを怖がって何もしないと、そのほうがしみやしわを作る原因になります。
足りなかったり多すぎたりなど、偏った使い方をするのではありません。
自分の肌に合った化粧品を、必要なときに必要な量を適切に使うことです。
乾燥するなら、正しく保湿をする。
皮脂が多すぎるなら、余分な皮脂を取り除く。
乾燥肌なら乾燥肌用の化粧品を使い、脂性肌なら脂性肌用の化粧品を使います。
外出するときは、日差しの強さに応じて、日焼け止めを塗る。
「肌が怠ける」という言葉に振り回されないことです。
必要でない化粧品を、わざわざ使う必要はありません。
怠けるという事実にかかわらず、自分に合った化粧品を選び、正しく使うことが大切です。