「日本料理は、懐紙を持参するのが面倒」
これは、私が率直に思った感想です。
日本料理ではナプキンは登場しません。
基本的にハンカチは使いませんから、懐紙と呼ばれる和紙を別途持参していく必要があります。
最初は、これが面倒でたまらなかったのを覚えています。
ところが、実際持参し始めると、意外な使い方に気づきました。
懐紙は、メモ用紙に使えるのです。
社会人なら、仕事の都合で常に「メモ用紙」を持参していることでしょう。
懐紙をメモ用紙として使えばいいのです。
ビジネスの場ではメモ用紙、食事の際は懐紙。
こうすれば、懐紙1つが、二役を演じることになります。
紙ですから、場所は取りませんし重くもありません。
仕事の関係で、急に日本料理店に行くことになっても慌てることがなくなるのです。
余談ですが、仕事中に懐紙でメモを取っていると、相手から驚かれることがあります。
懐紙を持っていることは、和食のマナーも知っていると連想されやすいためでしょう。
また懐紙は繊細ですから、懐紙をメモ用紙として使うと、丁寧な印象を受けることが多いようです。
本来の懐紙の使い方とは異なりますが、そういう使い方もあるということです。
使い始めてから気づいた、思わぬ効果です。