執筆者:水口貴博

和食の30の食事マナー

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箸使いの美しさは、箸を取るときから始まっている。

箸使いの美しさは、箸を取るときから始まっている。 | 和食の30の食事マナー

2本の棒である箸を取るとき、どうしていますか。

箸使いの美しさは、取る瞬間から始まっています。

単に箸を取ればいいだけだろうと思うのですが、どうでしょうか。

試しにやってみましょう。

片手だけで箸を取ろうとすると、なかなか苦労します。

片手で箸を使うとはいえ、箸を取るときも片手だけではいけません。

箸を取るときは両手を使い、正しいとされる取り方の手順も決まっています。

(ステップ1)
右手で、箸の中央をつかむ

右手で、箸の中央を持ちます。

(ステップ2)
左手で、箸を受ける

右手で箸を浮かせた後、左手で箸の下を受けます。

左手の指はそろえたほうが、より上品に見えます。

(ステップ3)
右手を、箸の右端まで滑らせて、持ち返る

左手で箸の下を受けた後、箸の中央部分で持っていた右手を、箸の右端まで滑らせます。

滑らせるしぐさはとても美しく見えます。

右端で、箸の上から下へとUターンする形で持ち返ると、ちょうど箸を持つ手の形になります。

和食の食事マナー(4)
  • 箸の上手な取り方をマスターする。
前かがみになり、自分から食器に口を近づけて食べるのはマナー違反。

和食の30の食事マナー

  1. 日本人の手先の器用さは、箸の文化が作った。
  2. 和食マナーの最大のポイントは、箸の使い方。
  3. 箸先は、その人の育ちや教養が垣間見える部分。
  4. 箸使いの美しさは、箸を取るときから始まっている。
  5. 前かがみになり、自分から食器に口を近づけて食べるのはマナー違反。
  6. 和食では、原則としてハンカチは使わず、懐紙を使う。
  7. 懐紙を使う、主な3つの場面。
  8. せっかく汚れを隠すために懐紙を使っても、その場に残していくのは意味がない。
  9. 懐紙は、普段はメモ用紙として持参すれば、邪魔にはならない。
  10. 割り箸は、左右に割るのではなく、上下に割るのが正しいマナー。
  11. 「食べ方は個人の自由」自由と思えるこの言葉には、思わぬ危険が含まれている。
  12. 季節によって会席料理のメニューが変わる大切な意味とは。
  13. 蓋付きの吸い物は、できるだけ早めに手をつける。
  14. 吸い物の蓋が開けにくいときの上手な対処法。
  15. 吸い物の貝が問題だ。
    さて、どう食べる?
  16. 吸い物の蓋を開けたときの水滴。
    あなたはどうしていますか。
  17. ご飯を口に含めたまま香の物を食べるのはいいが、吸い物をいただくのはよくない。
  18. 器を移動させるときの2つの注意点。
  19. 取った蓋は、盆の外に置くのがポイント。
  20. 箸を持ったまま、片手で器を持ち上げない。
  21. 手に持ってよい器。
    手に持ってはいけない器。
  22. 魚の骨の間から、身をつままない。
  23. 刺し身を食べるとき、醤油にわさびを混ぜるのは、控えたい食べ方。
  24. ご飯をおかわりするときのマナー。
  25. 食事中、箸を休めるときのルール。
  26. 使い終わった箸のマナー。
  27. つまようじは、使い方に注意が必要。
  28. 食べ終わった器を重ねない。
  29. おしぼりは、手を拭くためのもの。
    それ以外の用途で使わない。
  30. 食べ残しは、料理人への改善のメッセージになる。

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