懐紙は使い方もさることながら、使い終わった後も大切です。
懐紙は、食事中の汚れを拭いたり隠したりするために使います。
使い終わった懐紙はごみになるわけですから、その場に置いて帰りたくなります。
しかし、盆やテーブルの上に置いたまま退席するのはよくありません。
懐紙は、残り物を覆い隠すときを除いて、持ち帰るのがマナーです。
せっかく懐紙で汚れを美しく拭き取れたとしても、拭き取った汚れを食事の場に残していくのでは意味がありませんね。
日本料理では、美しく退席するのがマナーとされています。
もし身の回りに余裕があれば、食べられない魚の骨やエビのしっぽなども懐紙に包んで持ち帰ります。
「おや。マナーをわかっている人だ」
店の人にマナーを持ち合わせた人だと、感心されるに違いありません。
使い終わった懐紙はカバンの中に入れ、自宅に持ち帰ってから処分しましょう。
ただし、荷物が増えますから、持ち帰るのは余裕がある場合のみで結構です。
状況によって、持ち帰りがどうしても難しい場合には、そのまま置いて帰っても結構です。
心がけたいマナーとして、できるだけ配慮しましょう。