犬が、猫と出会うと、目を見ます。
猫がカメと出会うと、同じように目を見ます。
人間も、あらゆる動物を見るとき、まず目を見ます。
よりによって、なぜ最初に目を見るのでしょうか。
別に、最初に足を見ても、頭を見ても、手を見てもいいはずです。
しかし、あらゆる動物は、他者と出会ったとき、反射的に目を見ます。
必ず真っ先に目です。
目には不思議な力があります。
相手のことを瞬時に知ることができるポイントです。
今、あなたの近くに誰か人はいますか。
初対面の人で結構です。
いえ、初対面の人のほうがいい。
その人の「目」を見てみましょう。
目を見ただけで、初対面でまだ会話を交わしていないにもかかわらず、なぜか相手の気持ちの状態や性格などが伝わってきませんか。
目を見ただけで、直感的に言葉では表現できない印象が次々と伝わってくることでしょう。
もちろん具体的にまではわからないにしても、大まかな印象が伝わってくるはずです。
この現象も、よくよく考えるとまか不思議です。
テレパシーの一種と言ってもいいのではないでしょうか。
人間に限らず、動物たちもそうなのでしょう。
私たちは当たり前のように話すことができていますが、人類が言葉を使い始めたのは、まだほんの最近のことです。
それ以前はどう会話をしたのかというと、目で会話をしていた。
目を見て、出会った動物の抱いている気持ちや性格や行動など、瞬時に読み取っていました。
その原始的な本能や名残が、人間にも残っています。
当然、人以外のさまざまな動物たちにも残っています。
だから、あらゆる動物たちは、最初に目を見ます。
動物たちは言葉がありませんが、あなたの目を見て、抱いている感情や性格など、直感的に感じ取っているのでしょう。
コミュニケーションは、まず言葉より目なのです。