あらためて考えると、神秘的なことがあります。
これまで犬・猫・モルモット・インコなど、さまざまな動物を飼ってきましたが、どのペットにも共通していることがあります。
動物園に行き、さまざまな動物たちを見るとき、多くの動物たちにも共通していることがあります。
私を見るやいなや、きちんと目を見ます。
「目を見る」
よく考えてみましょう。
当たり前すぎて今まで気づきませんが、これは神秘的でまか不思議なことです。
「なぜ彼らは、人間の目の場所を知っているのか」ということです。
出会うやいなや、目を見つめる。
きちんと目の場所を知っています。
どこで、目の場所を勉強したのでしょうか。
私たち人間の場合もそうですが、学校で先生から「目はここにありますよ」と教わったわけではありません。
にもかかわらず、さまざまな動物たちは、私の目を見つめます。
人間の目がどこにあるのか、きちんと理解しています。
不思議だと思いませんか。
これこそが「本能」と呼ばれるものです。
本能というのは、動物に生まれつき備わっている能力や習性のことを言います。
あらゆる動物は、産まれて、最後は死にます。
その生きている間に学習した最重要課題は、子どもができるだけ早く環境に適応させるためDNAレベルに組み込ませます。
うまく次の世代へと引き継がせます。
その結果「知らないのに知っている」という不思議な現象が起きます。
勉強してもいないのに、知っているというのはすごいことだと思いませんか。
はるか昔のご先祖様からのDNAが、きちんと引き継がれているという紛れもない証拠です。
このように動物と接していると、あまりに当たり前すぎることを哲学してしまう自分がいます。
人間も含めた生き物としての神秘に、鳥肌が立つのです。