ペットを飼うのは、大きなインパクトがあります。
人生へのインパクトです。
ペットの種類は問いません。
犬でも、猫でも、インコでも、カメでも、魚でもいい。
ペットを1匹飼うだけで、成長できます。
家族に新たな命が加わり、世話をしなければならなくなるからです。
これは勉強になります。
どのくらい勉強になるかというと、自己啓発書を100冊読むより、はるかに成長ができるほどです。
人間は、自分のこととなると、どこかだらしなくて中途半端な気持ちになります。
自分の部屋の掃除をサボっても、困るのは自分だけです。
食べるものに手を抜いても、健康を崩すのは自分だけ。
しかし、ペットを飼うとなると、そうはいきません。
自分のだらしなさが原因で、ペットが死んでしまうかもしれないからです。
命をそのまま背負うのと同じです。
生き物を飼うと、自然と意識が変わるはずです。
人が子どもを産んで育てるのが大変であるように、飼い主がペットを育てるのは大変です。
「頼る・頼られる」の関係ができます。
誰かを育てたり、世話をしたりするプロセスで、命について考える機会も出てきます。
往々にして「世話」や「しつけ」というのは「される側」より「する側」のほうが学ぶことが多い。
生徒の立場より、先生の立場のほうが、気づきや学びが多いのと同じ理屈です。
面倒を見るというのは頭を使いますし、気も使います。
たとえば、定期的に食事を与えなければいけませんから、時間管理がうまくなります。
ペットの家の掃除も、こまめにしてやらなければなりません。
ペットの生活サイクルを観察し、自分の生活と比べて違いが見えてきたり、ペット特有の習性など、学ぶ点が多かったりします。
本を読んだだけでは、ペットの習性はなかなかわかりません。
実際にペットを飼うと、そうした特有のしぐさを目の当たりにするので、いい勉強になります。
誰かを養おうとすることで、自分がしっかりしてきます。
世話をしてペットも成長しますが、一番成長しているのは、実は飼い主です。
だからこそ、自己啓発書100冊読むより、ペット1匹飼うほうがはるかに成長できます。
もちろん本も大切ですが、実際に命と触れる機会を作ってみましょう。
本だけでは味わえない生々しい経験ができ、大きな成長が得られるに違いありません。