「ペットを癒してあげよう」という気持ちで接すると、自然と自分が癒されます。
実家で飼っている犬のクッピーの頭をなでてあげると、喜びます。
犬なのに、目を半開きにしながら「癒されるよ」という表情をします。
その表情を見ていると、私まで癒されます。
なでるといつも気持ちよさそうにするので、会うたびに頭をなでてあげるのが習慣になります。
喜んでもらえるから、また次もしてあげようと思います。
かわいい子猫をなでていると、子猫は気持ちよさそうな表情をします。
気持ちよさそうにしている子猫の表情や手触りによって、自分が癒されます。
動物園には、動物との触れ合いコーナーがあります。
初めて動物に触れる人は、慣れない動物を「触っている」という状態です。
それはまだ不自然です。
「触る」のではなく「なでてあげる」のです。
動物園の動物との触れ合いコーナーにいる動物は、人間に触られるのに疲れています。
癒してあげようとする。
なでなでしてあげる。
すると、動物と初対面にもかかわらず、すぐ仲良くなれます。
癒しの本質とは「癒される」が先にあるのではありません。
「癒してあげる」が先にあります。
癒してあげようという気持ちがあれば、自然と癒されるようになります。
気持ちよさそうにしている相手を見て癒されます。
神様はうまいこと、この世を作ったなと思います。
相手から何かを奪おうとする人は助けてくれません。
しかし、相手に何かを与えてあげようとすると、助けてもらえます。
ペットに癒されるのではなく、ペットを癒してあげるのです。