執筆者:水口貴博

子どもがすくすく育つ30の言葉

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「あなたの話を聞かせて」

「あなたの話を聞かせて」 | 子どもがすくすく育つ30の言葉

親が教育者であるほど、陥りやすいわながあります。

「コミュニケーションの偏り」です。

親と子のコミュニケーションの基本的な流れは、やはり「親から子へ」という流れになります。

教育しますから、知っている側が知らない側へと教えるのは自然な流れですね。

学校で授業中、話す量が多いのは先生ばかりです。

生徒は先生の話を聞いてばかりになります。

話してばかりの先生と、聞いてばかりの生徒。

この関係は親子でも同じです。

親のほうが物事をよく知っているので、子どもにあれこれと教えるため、親のほうが話してばかりになる傾向が強いです。

話してばかりの親と、聞いてばかりの子ども。

特に親が教育者であるほど熱心になり、コミュニケーションの偏りが大きくなります。

その自然な流れが強くなりすぎて、親が話してばかりで、子どもが話す機会がない場合があります。

親が「ああしなさい、こうしなさい」と一方的なコミュニケーションに対して、子どもは「はい」「わかった」と答えるしかない。

これは、本当のコミュニケーションを交わしているとは言えません。

本当のコミュニケーションは、お互いがきちんと会話のキャッチボールができていることをいいます。

親は自分ばかりが話しすぎていないか、自己チェックしてみましょう。

往々にして、子どもにいい子に育ってもらいたい気持ちが大きいほど、親からの一方的な会話になりがちです。

親が厳格な教育者ほど、自分は正しいという考えが強く、この傾向が見えなくなります。

では、こういうとき、どうすればいいのでしょうか。

単純な言葉で解決します。

「あなたの話を聞かせて」という言葉です。

何の話かは大きな問題ではありません。

学校のことでもいいです。

友人のことでも勉強のことでも悩みでもいい。

ささいな話題から会話が始まれば、おのずから話の輪が広がっていくことでしょう。

大切なことは、親から積極的に子どもの話を聞く姿勢を持つことです。

偏りがちな「親から子へ」のコミュニケーションを、逆に「子から親へ」と修正し、バランスを整えます。

難しいことではありませんね。

話を聞いているときも、子どもの話を折ったりせず、すべてを包み込むような聞く姿勢を持ちましょう。

こうして親子のコミュニケーションのバランスが整うのです。

子どもがすくすく育つ言葉(14)
  • 親子間のコミュニケーションのバランスを取る。
「それからどうなったの」

子どもがすくすく育つ30の言葉

  1. 「自分の好きな道を選びなさい」
  2. 「自分がされたら、どんな気持ちになる?」
  3. 「まず簡単なことから始めましょう」
  4. 「簡単だよ」
  5. 「よく頑張ったね。
    偉い!」
  6. 「後悔しない生き方をしなさい」
  7. 「(失敗したとき)いい経験をしたね」
  8. 「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」
  9. 「自分のことは自分でしなさい」
  10. 「愛しているよ」
  11. 「お父さんはすごいね」「お母さんはすごいね」
  12. 「いい子だね」
  13. 「人は人。
    自分は自分」
  14. 「あなたの話を聞かせて」
  15. 「それからどうなったの」
  16. 「自信がないときほど、胸を張りなさい」
  17. 子どもの名前をきちんと呼ぶ。
  18. 「将来は何がしたい?」
  19. 「よく我慢したね。
    偉い!」
  20. 「お礼を言われると、気持ちいいね」
  21. 「初めからうまくできる人はいない」
  22. 「たまには休憩もしなさい」
  23. 「もったいない」
  24. 「勉強するときは勉強する。
    遊ぶときは遊ぶ」
  25. 「楽しいね」「嬉しいね」「面白いね」
  26. 「なぜそんなことをするの」
  27. 「もう少しでうまくいくね」
  28. 「やればできる」
  29. 「はきはき話をしましょう」
  30. 「お誕生日、おめでとう」

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