執筆者:水口貴博

子どもがすくすく育つ30の言葉

23

「もったいない」

「もったいない」 | 子どもがすくすく育つ30の言葉

私が子どものころは、電気や水は無限にあるものだと思っていた時期がありました。

スイッチを動かすだけで、電気が点灯する。

蛇口をひねれば、水が出続ける。

それが止まることはありません。

もちろん無限ではありませんが、無限にあるように錯覚していました。

当然ですが「もったいない」という意識もありません。

そのため何でも使い放題にしていました。

まず電気のつけっぱなしです。

スイッチ1つで電気はつくものだと思い、そのために何かが失われることがないと思っています。

電気代のこともきちんと理解していません。

水は出しっぱなしです。

水は、蛇口をひねれば永遠に出続けるものだと思っています。

本当は、水には限りがありますし、使った分だけ水道代もかかっています。

そんなとき、母はいつも「もったいない」と言って叱りました。

ある日、母は「私に見せたいものがある」と言って、家の裏にあるメーターを見せました。

そのメーターとは、電気メーターと水道メーターです。

自分が電気をつけっぱなしにしたり、水を流しっぱなしにしたりしていると、メーターの回転が勢いよくなります。

これは衝撃でした。

自分の使っている量が裏ではきちんと計測されていると、目に見えて実感したからです。

子どもには「節約の大切さ」を教えましょう。

親は子どもに見せたいものが2つあります。

水道を流しっぱなしにしているときなら「水道メーター」と「水道代の明細」です。

電気をつけっぱなしにしているときなら「電気メーター」と「電気代の明細」です。

お金のことだから見せにくいと言っている場合ではありません。

たくさん使うほど、メーターが加算されていくことを、目で見て確認させます。

電気代や水道代の明細書も見せて、使った分だけお金がかかっていること。

そういうことを子どもに伝えてあげましょう。

余裕があれば「電気がどのような仕組みで発電されているのか」を教えてあげましょう。

「水がどのような仕組みで家庭にまでつながっているのか」も教えることができれば、なお結構です。

お金のことだからと言って子どもに隠そうとするから、子どもは感覚が養われず、つい使い放題になってしまいます。

見せることで、おのずから「もったいない」という精神が養われます。

親は事あるごとに「節約意識」を子どもに伝えましょう。

「もったいない」と。

節約のキーワードです。

子どもは「使いすぎてはいけないな。使う分だけ使おう」という節約意識が芽生えてくるのです。

子どもがすくすく育つ言葉(23)
  • 節約意識を持たせる。
「勉強するときは勉強する。
遊ぶときは遊ぶ」

子どもがすくすく育つ30の言葉

  1. 「自分の好きな道を選びなさい」
  2. 「自分がされたら、どんな気持ちになる?」
  3. 「まず簡単なことから始めましょう」
  4. 「簡単だよ」
  5. 「よく頑張ったね。
    偉い!」
  6. 「後悔しない生き方をしなさい」
  7. 「(失敗したとき)いい経験をしたね」
  8. 「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」
  9. 「自分のことは自分でしなさい」
  10. 「愛しているよ」
  11. 「お父さんはすごいね」「お母さんはすごいね」
  12. 「いい子だね」
  13. 「人は人。
    自分は自分」
  14. 「あなたの話を聞かせて」
  15. 「それからどうなったの」
  16. 「自信がないときほど、胸を張りなさい」
  17. 子どもの名前をきちんと呼ぶ。
  18. 「将来は何がしたい?」
  19. 「よく我慢したね。
    偉い!」
  20. 「お礼を言われると、気持ちいいね」
  21. 「初めからうまくできる人はいない」
  22. 「たまには休憩もしなさい」
  23. 「もったいない」
  24. 「勉強するときは勉強する。
    遊ぶときは遊ぶ」
  25. 「楽しいね」「嬉しいね」「面白いね」
  26. 「なぜそんなことをするの」
  27. 「もう少しでうまくいくね」
  28. 「やればできる」
  29. 「はきはき話をしましょう」
  30. 「お誕生日、おめでとう」

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