公開日:2010年6月27日
執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

  • 幼いときに身につけた習慣は、
    大人になってからも変わりにくい。
子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。

習慣というのは、体に染み付きます。
私たちは、普段、考えながら行動をします。
しかし、体の芯まで染み付いた行動は、頭で意識しなくても、勝手に動いてしまいます。

「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。

親がしつけるとき、よく口にしがちな言葉があります。
「お行儀よくしましょう」です。
多くの親たちが、子どもに対して口にしているのを見かけます。

子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。

子どもに礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切です。
幼い時期ほど、心がオープンになっているからです。
生まれて間もない時期は、世の中に早く適応しようと、脳があらゆる刺激を前向きに受け入れようとします。

初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。

難しい理屈は抜きにして「こういうときはこうするものだ」というのを、優しく丁寧に教えます。
・人と会ったら挨拶をする
・お茶碗ちゃわんのご飯粒は残さない

そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。

子どもの礼儀や行儀のしつけは、どこか「車の運転」と似ている部分があります。
車の運転免許を取得したばかりのころは、あれこれと考えながらハンドルを握って運転します。
ほんの少し前に進むだけでもストレスで、車の運転が不安定です。

子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
取れなくても喜ぶ。

子どもが成長するのは、親から褒められたときです。
親から認められるときに「自分を認めてくれた」という存在価値を感じて、深い愛情や嬉しさを感じます。
テストで100点を取ったり、スポーツの大会で1等賞を取ったりしたときに大喜びするのは当然ですね。

親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。

行儀が何かをまだ理解していないのに「行儀よくしましょう」というのは、難しいことです。
すでに物心がついている年ごろなら「行儀よくしましょう」という言い方も通じることでしょう。
しかし、まだ右も左もわかっていない幼い子どもは、まだ行儀なるものを理解できません。

ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。

私が幼いころ、親から教わった礼儀はたくさんあります。
厳しいしつけの1つに「脱いだ靴はそろえる」というしつけがありました。
靴を揃えず、ほったらかしにしていると「揃えなさい」と、親が怒鳴ります。

正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。

私が小学生や中学生のころ、最もよく見ていたテレビ番組は「水戸黄門」でした。
日本では大変有名な時代劇番組です。
黄門様と率いる仲間たちが、全国各地を行脚しながら、悪事を働く悪者を次から次へと懲らしめていく珍道中物語です。

子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。

「お母さん、あれ買って!」
デパートに出かけると、ときどき欲しいおもちゃを親に買ってもらうため、駄々をこねる子どもに出くわすことがあります。
たいていの親は「ダメです!」と言って、拒否します。

お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。

あなたが親として子どもにご褒美を与えるのは、どのようなときですか。
・テストで100点を取ったとき
・大きなスポーツの大会で、1等賞を取ったとき

親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。

私の母は、喜ぶのが上手な人だと思います。
母は自分のことをどう思っているのかはわかりませんが、母の喜ぶ顔は見ていて元気になります。
私は小学生のころから走るのが速くて、いつも1等賞を取っていました。

お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。

子どもにお小遣いを与えていますか。
1カ月ごとに決められたお金を、無条件でそのまま子どもに手渡している家庭もあることでしょう。
しかし、これはいいことではありません。

きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。

親であるあなたは、子どもを優しく甘えさせて育てるタイプですか。
それとも、したたかに厳しく育てるタイプですか。
子どもの将来を考え「優しさが一番」と考える親もいれば「厳しさが一番」と答える親もいることでしょう。

優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
バランスが大切。

子育てで最も難しいのは「優しさと厳しさのバランス」です。
子どもに優しすぎると、親を侮って言うことを聞かなくなり、うまくしつけができなくなる。
逆に、子どもに厳しすぎると、親のことが大嫌いになり、うまくしつけができなくなる。

子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。

「子どもから尊敬されたい」
多くの親は、そう願うでしょう。
「親を尊敬しています」という言葉を子どもから聞きたいところですが、なかなかそうはいきません。

子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。

私は、高校時代、学校まで自転車で片道1時間ほどかけて通学していました。
片道1時間です。
往復になると、2時間近くかかります。

子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。

私は学生時代、毎朝、格闘していたことがあります。
「学生服を着ること」です。
時間がかかるので、学校に遅刻しそうになったこともあります。

子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。

子どもが自分から学校であったことを話すとき、世間は「積極的な子ども」と言います。
逆に、なかなか自分から話してくれないときには、世間は「消極的な子ども」と言います。
しかし、本来、すべての子どもは積極的です。

無駄をしないのは、最も無駄。

大学受験・就職・結婚。
親としては、子どもに一番幸せになれるであろう道を歩んでもらいたいと思います。
大学受験にうまく合格してほしい。

挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。

朝、あなたの職場で隣の人が出社したときです。
相手から朝の挨拶がないとき、妙な不安感を抱くことはありませんか。
自分が透明人間であるかのように、相手の目に映っていないのではないかと感じます。

子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。

性格によっては、自己主張が強い性格の子どもがいます。
子どもに「これはどう?」と尋ねると「嫌だ。別のものがいい」と強く主張することがあります。
こうした性格の子どものことを大人たちは「頑固」や「自分勝手」という言い方をします。

親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。

本によって得られることと、得られないことがあります。
多くの知識は本から得られますが「失敗したときの悔しさ」や「失敗した原因」までは本では得られません。
子どもが将来成長するために必要なのは「失敗」です。

成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。

結果には「成功」と「失敗」があります。
親としては、つい、子どもの行動の「結果」を見てしまいます。
成功すれば褒める。

夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。

男性が結婚すると、これまで以上に一生懸命に働くようになります。
理由はいうまでもありません。
「養う」という大きな責任が出てくるからです。

「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。

子どもは生まれたときから、親からの強い保護を受けています。
そのため、親のありがたみが感じられにくくなっています。
まだ若い時期ですから、仕方ないことです。

子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。

子どもが何かに熱中しているとき「そんなことをする暇があったら勉強しなさい」と、中断させる親がいます。
子どもが熱中することを見つけたというのは、大切なことです。
理系や文系かを選ぶときや職業を選択したりするとき「自分がこれまで熱中していたことは何だろうか」と思い出します。

親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。

子どもは、親の礼儀や行儀を見習います。
真似によって、コピーします。
本来、親の礼儀や行儀がしっかりしていれば、ある程度は自然と子どもにも身につくはずです。

親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。

親の中には、わが子に対して乱暴な態度や言葉遣いになっていることがあります。
赤の他人なら、最初から丁寧な態度になりますが、身内に対しては態度が乱暴になってしまいがちです。
特によく見られるのは「名前を呼ぶとき」です。

しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

しつけというのは、言われて覚えて終わりと言いたいところですが、回り道があります。
山あり谷ありです。
多くの人たちは、次のような成長段階に思い当たるのではないでしょうか。

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