執筆者:水口貴博

子どもがすくすく育つ30の言葉

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「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」

「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」 | 子どもがすくすく育つ30の言葉

「失敗はしてはいけないものだ」という認識があります。

子どもに限らず、大人もそうです。

失敗という言葉には、悪い印象があります。

事実、精神的なインパクトは大きいです。

失うこともあるでしょう。

失敗は、あるよりはないほうがいい。

しかし、です。

「完全に失敗を避ける」というのは不可能です。

「絶対に自動車事故を起こさない」という前提だと、運転できなくなります。

どんなに一生懸命に勉強したテストでも、100点が取れるとは限りません。

思わぬ難問が出題され、点を落としてしまうこともあるでしょう。

どんなに練習をしたスポーツでも、必ずしも試合で勝てるとは限りません。

上には上がいます。

想定できないことがあるから「想定外」という言葉があります。

親として気になるのは、子どもがうまくいったかどうかでしょう。

考え方を転換しましょう。

実のところ、大切なことは「失敗したかどうか」ではありません。

「全力だったかどうか」です。

ここです。

子どものときほど、失敗経験は多いものです。

わからないことやできないことだらけですから、失敗は起こるべくして起こります。

そんなとき、親として注目すべき点は「子どもが全力を尽くしているかどうか」です。

全力なら、結果が失敗でもきちんと成長へと変わります。

残念な結果ではありますが、自分なりのベストを尽くしましたから褒めてあげましょう。

しかし、全力を出していなければ、たとえ成功したとしても、喜ぶべきではありません。

単なるまぐれです。

勉強していないにもかかわらず、テストの結果が良ければ、選択問題で適当に回答した正答率がよかっただけです。

実力ではありませんし、成長の結果でもありません。

全力を尽くしていないと、たとえ成功でも本人のためにはなりません。

親は子どもに、次の言葉をかけてあげましょう。

「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」と。

失敗を前向きに肯定する言葉です。

子どもに教えるべきことは「全力を尽くす習慣」です。

全力を出しさえすれば、失敗はしてもいい。

全力を尽くして物事に取り組む習慣さえあれば、結果はどうあれ、本人はきちんと成長できるからです。

子どもがすくすく育つ言葉(8)
  • 全力を出す習慣を、つけさせる。
「自分のことは自分でしなさい」

子どもがすくすく育つ30の言葉

  1. 「自分の好きな道を選びなさい」
  2. 「自分がされたら、どんな気持ちになる?」
  3. 「まず簡単なことから始めましょう」
  4. 「簡単だよ」
  5. 「よく頑張ったね。
    偉い!」
  6. 「後悔しない生き方をしなさい」
  7. 「(失敗したとき)いい経験をしたね」
  8. 「失敗してもいいから、全力を尽くしなさい」
  9. 「自分のことは自分でしなさい」
  10. 「愛しているよ」
  11. 「お父さんはすごいね」「お母さんはすごいね」
  12. 「いい子だね」
  13. 「人は人。
    自分は自分」
  14. 「あなたの話を聞かせて」
  15. 「それからどうなったの」
  16. 「自信がないときほど、胸を張りなさい」
  17. 子どもの名前をきちんと呼ぶ。
  18. 「将来は何がしたい?」
  19. 「よく我慢したね。
    偉い!」
  20. 「お礼を言われると、気持ちいいね」
  21. 「初めからうまくできる人はいない」
  22. 「たまには休憩もしなさい」
  23. 「もったいない」
  24. 「勉強するときは勉強する。
    遊ぶときは遊ぶ」
  25. 「楽しいね」「嬉しいね」「面白いね」
  26. 「なぜそんなことをするの」
  27. 「もう少しでうまくいくね」
  28. 「やればできる」
  29. 「はきはき話をしましょう」
  30. 「お誕生日、おめでとう」

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