人間は、年を取るにつれて、すでにある知識で考えるようになります。
知っていることが多くなるからです。
相手の話を最後まで聞かなくても、話の途中から展開が見えてくるようになる。
すると、ろくに人の話を最後まで聞かずに口を挟んだり、先入観で考えてしまったりします。
話を最後まで聞かない人は嫌われます。
頑固な人に共通するのは「人の話を最後まで聞かない」ということです。
人の話を聞かない政治家によく見られる話し方です。
何を言っても否定から始まり、実りがありません。
人の話を聞けなくなったら「頑固」の始まりです。
頑固は、人の話を聞かなくなるから、そうなります。
では、いつから人の話を最後まで聞かなくなるのかというと、実は早い時期から始まります。
学生時代からです。
「でも」という口癖がある人は要注意です。
相手の話に賛成できないとき、普通は「でも」と言って言い返しますね。
いくら賛成できないと言っても、いきなり否定から始まるのはよくありません。
いきなり否定するから相手は不機嫌になり、会話が弾みません。
人間関係が悪くなるばかりか、相手の話を拒否するから、頭も固くなってしまう。
これでは自分の都合のいい情報しか入ってこなくなります。
「でも」という口癖があるなら、気をつけましょう。
では、相手の話に賛成できないときには、どう言えばいいのでしょうか。
あなたの器を大きくする魔法の言葉があります。
今日から会話をするとき「でも」の前に「そうだね」を追加するようにしてみましょう。
追加するだけでOKです。
「そうだね。でも~」となるだけで、堅苦しい会話の雰囲気が柔らかくなります。
相手の言葉を最後まで聞き入れてから、会話を始めているからです。
たしかに否定には変わりありませんが、器の大きさを感じる言い方です。
会話を最後まで聞き、一度受け入れてから答えている。
どんなに否定的な考えも、一度受け入れることです。
受け入れてみると、初めは否定していた内容も、納得できる意見かもしれません。
もしかしたら、あなたが毛嫌いしているだけかもしれません。
先入観だけで判断しているのかもしれませんね。
まずは「そうだね」と言って、一度受け入れることです。
すると、あなたの頭が柔らかくなるのです。