「違う」
「間違っている」
「あり得ない」
話を全部聞き終わらないうちから、相手の考え方を否定する人がいます。
否定は否定でも、全否定です。
理解できない考え方は、排除しようとします。
理解できない考え方を聞いて排除しようとすると、頭が固くなります。
自分の立場だけで物事を考えていると、いつの間にか視野が狭くなってしまいます。
なぜか物知りの人に、よく見られる傾向です。
知っていることが多いため、たくさんのことを考えたり判断できたりする一方、知っていることしか反応できない。
なぜ理解できないのかというと、視野が狭いからです。
頭が固く、視野が狭く、器が小さいからです。
守備範囲が小さい。
自分の理解できることだけ取り入れようとするならば、その人は海外旅行にいけなくなります。
器を大きくするために大切なことは、理解できないことを減らす事実ではありません。
理解できないことを受け入れる姿勢です。
たとえ理解できなくても、理解しようと心がけます。
受け入れた瞬間、ぱっと器が大きくなります。
理解できない反感を抱いても、まず一度受け入れる姿勢が大切です。
もちろん勉強も大切ですが、興味や好奇心を持つことは、さらに大切なことです。
興味や好奇心とは、未知の事柄に対する前向きな姿勢のことをいいます。
知らないことを受け入れるという姿勢があれば、最強です。
どんな人と、どんな話でも、できるようになります。
「何でも興味を持つ、好奇心を持つ」というのは素晴らしいことです。
私がアメリカ留学3年間で学んだのは、英語より、そうした姿勢です。
人種のるつぼであるロサンゼルスには、アメリカ人以外にも韓国人や中国人など多くの人種が生活を営んでいました。
たくさんの人と交流することで、大切なのは「知らないことを受け入れる姿勢」だと悟りました。
知っている話ができるのはもちろん、知らない話が出てきても「それは何?」と尋ねて、話を続けることができます。
国際平和を実現するなら、そういう姿勢が必要です。
言葉・価値観・人種・文化など、多くのことが違っていても、問題ありません。
理解できないことを受け入れる姿勢があれば、人同士がスムーズに交流できます。
理解できない考え方こそ、興味や好奇心を持って歓迎しましょう。