知識のインプットは、素晴らしい効用がある一方で、限界もあります。
知識そのものが悪いわけではありません。
知識や経験は、生活を豊かにしてくれます。
しかし、気づきましょう。
「人生では学ぶことが多すぎる一方、学ぶ時間は大変限られている」ということに。
たくさんのことを知っているのは結構ですが、世の中には知らないことのほうが圧倒的に多い。
圧倒的にです。
宇宙全体から見れば、人生80年間で知り得ることは、少なすぎます。
短い人生の中で学べることには限界がある。
勉強したいことはたくさんあっても、実現できるほど長い人生はありません。
そのとき「勉強の限界」に気づきます。
勉強すればするほど「もっと知りたいのに時間が足りない」というインプットの限界を実感できます。
では、どうするのかというと、歩む道を絞ります。
歩む道を絞れば絞るほど、勉強の範囲が狭くなります。
専門範囲では、道を徹底的に究めるようにします。
専門分野に関しては、どんどん深めましょう。
専門分野を徹底的に精通です。
絞られるから、経験できる量も少なくなりそうですが、そうではありません。
深めていくことで、実は幅も広がります。
縦を伸ばすと、自然に横も広がります。
深めていく課程の中で、人生で大切なことを学べるからです。
汗や涙を経験し、喜怒哀楽を経験しています。
仕事の意味を考えたり、人間関係を勉強できたり、仕事マナーなどもあるでしょう。
それならば、限られた時間の中で最高の自分を発揮できます。
「さまざまなことや経験を豊かにしながら、専門分野だけは精通する」
この両立が、限られた時間の中で豊かになる方法なのです。