世の中は、情報で氾濫していますが、これだけ氾濫していても「変わらないこと」があります。
時代が変わっても、変わらない普遍的なことです。
水、本、新聞は、100年前も200年前もありました。
どれも質素で飾り気のない物ですが「本質」であり「基本」になっているということです。
長く続いているというのは、実績と信頼の証しです。
老舗も、長く続いているほうが、技術の蓄積がありますから、品質の高い商品を作れます。
生き残り続けている老舗は、それだけ人が求めるおいしさにピントを合わせているということです。
「時間」を基準にして物事を見ていると、何が大切でそうでないかが、見えてくるようになります。
長い時を経ても、変わらず存在していることは「普遍的なことが含まれているから」というわけです。
私は、飲み物を飲むときには、まず水を選びます。
水の歴史が、一番長いからです。
飲み物には、野菜ジュース、炭酸ジュース、発売されたばかりの新商品など、いろいろな飲み物があります。
コンビニに行けば、何十種類もの飲み物が待ち構えています。
しかし、やはり、水が一番基本です。
時代が変わっても、残り続けている水は、時代や人種に関係なく、一番大切である証しです。
新商品は衝動的に買わせようと、色やデザインばかりが凝っていて、本当に人のためになるとは限りません。
着色料や香料で、おいしそうに見せかけ、人が衝動的に購入するよう着飾っています。
新商品ほど、店頭店内から消えるのも、あっという間です。
人が求める普遍的要素が含まれていないため、発売当初は売れますが、やがて飽きられます。
判断に迷わないために「時間」という基準で選択すればいい。
古ければ古いほど、いいものです。
いいものでなければ、残ることはできません。
「残り続けているもの」に手を出せば、まず間違いはありません。
それだけ人にとって欠かせない「普遍的要素」が含まれている証拠です。
検索エンジン「Google」の検索結果には「エイジング・フィルター(Aging Filter)」という機能があります。
古いものであるほど、上位に表示させるという機能です。
10日前にできたばかりのウェブサイトは、まだ信用も実績もありませんから、Googleは疑い、上位表示させません。
しかし、10年以上も存在し続けているサイトは、実績があり、長い間、人が求める普遍が含まれている証しになります。
時間を基準にした考え方は、有効な判断基準になります。
迷ったときには「古いもの」を選べばいいのです。