私は「優しすぎる人」と接していると、痛々しく感じます。
「優しすぎる人」と接していると、かなり我慢しているということが、ひしひし伝わってきます。
人間、誰しも、ストレスの1つや2つはあります。
ストレスのない生活があれば、私のほうこそ、教えてもらいたいくらいです。
社会に出て、仕事や人間関係の中で生きていると、必ずストレスはあります。
いらいらすることもあります。
しかし、優しすぎる人や、丁寧すぎる人を見かけると「何かに我慢をしている姿」に見えます。
お金を稼ぐためのうまい話はこの世にはないように、そんなに出来すぎた人間も、この世の中にはいません。
いれば、本が書けることでしょう。
私にも悩みがありますし、愚痴や不満があります。
しかし、優しすぎる人は、不満や愚痴をこぼすと他人に迷惑がかかると思い、本音を隠します。
優しい自分を演じることで「○○さんは、素晴らしいね。偉いね」と言われることを期待しているのです。
「本当は愚痴があるけど、人から認められたいから、我慢して優しく演じています」という真の本音が見え隠れしています。
そういう人には「そんなに頑張らなくていいんじゃない」と話しかけます。
すると、泣き始めます。
今まで我慢していたものが、一気にあふれ出るからです。
優しい人を演じていると、実は改善にはなりません。
優しい人は「この人は不満がないのだな」と思われ、ほったらかしにされるからです。
むしろ、日頃から愚痴を言ってしまう人のほうが、本当の改善につながります。
本音を出すことで、その人の不満や不安がわかり、改善や対策を立てることができます。
人に言わないと、いつまでも、本音を伝えることができません。
超能力者ではないのですから、本音は、口に出して言うことです。
それが、不満や愚痴であろうと、言ったほうがお互いのためになります。
本当の改善は、本音が必要なのです。