商売上手な人は、消費者を興奮させる技術を使い、合法な手段で判断を誤らせます。
次のような広告を、あなたも見聞きしたことがあるでしょう。
「期間限定」
「先着10名様限り」
「サービスタイム(18:00~18:15だけ! )」
どれも「限定」です。
制限時間があると、人間は興奮して焦ってしまい、冷静さを忘れます。
人間は、限定に弱い生き物です。
しかし「人間は限定に弱い生き物だ」という事実を頭に叩き込んでおくことは大切です。
そういう生き物なんだと知っておけば、限定手法を使った広告を目にしたとき、いくぶん冷静になれます。
「また限定で商売している。人間は限定に弱いから注意しないと」
そう思うだけでも、違います。
落ち着いた状態で、静かに考えることが大切です。
冷静になれば、一時的な興奮に踊らされた誤った判断もすることがなくなります。
冷静さこそ、判断をするために大切な姿勢です。
自分が今、冷静さを忘れているなと思えば、時間を空けて考えればいいのです。
そもそも人間は限定に弱い生き物という前提で考え、それでも欲しいかどうかを、自分に問うのです。
冷静でも、それでも本当に欲しいと思うものだけを買うようにしましょう。
「冷静さ」は、多くの情報から、大切な情報を見つけるためのキーワードなのです。