褒められたいために行動すると、良いこともありますが、悪いこともあります。
良いことといえば「人から認められやすい」ということです。
特に、空虚感がある人は、褒められると嬉しくなります。
悪いことといえば「偽りである」ということです。
褒められたいために行動する自分は、自分に嘘をついているということです。
人から褒められるようなことは、人として模範的な行動をしているので「素晴らしい、偉い、すごい」と称賛されます。
自分の特技を生かして、人助けや社会貢献を果たし「素晴らしい、偉い、すごい」と称賛されるなら、まだわかります。
しかし、問題なのは「褒められたいために行動している人」です。
褒められるためにしている行動は、本当の自分ではありません。
残念ながら、褒められたいという、やましい気持ちが裏にあるので、本心ではありません。
本心で行動しているわけではないのに、人から褒められる矛盾があります。
ここの違和感に気づくことです。
自分の心に嘘をつき、褒められたいためにした行動で褒められても、本当の自分ではありませんから「偽り」です。
「人の為」と書いて「偽」と書きます。
それは褒められたいために行動するのは、偽りの人生を歩んでいますよ、ということです。
褒められたいから行動していませんか。
もしそうなら、今すぐやめましょう。
褒められたい気持ちを捨てれば、大切なことが見えてきます。
自分の特技を生かして、人助けや社会貢献を果たし、その結果、褒められます。
本当に大きなことを達成する偉人は、人から褒められるために行動しているわけではありません。
自分の役目、役割を生かしきった結果、人の役に立っているのです。
発明王エジソンは、褒められるために白熱電球を発明したのではありません。
物作りが大好きという自分の天命を生かし、手腕を発揮した結果、白熱電球を発明し、人から褒められるようになったのです。