自分の地位が上がり、人に教える立場になったとき、部下ができます。
部下に教えることは、すでに自分が知っていることばかりです。
そのうえ、部下に教えている間は、自分の仕事ができなくなります。
中には、そんな部下に教える時間を、無駄と思っている人がいるようです。
部下に教える時間は、無駄な時間ではありません。
教育することで将来部下が自分のように仕事ができるようになれば、結果として自分が助かります。
部下が育つことを妬んだり、羨んだりする人は、大きな人間にはなれません。
むしろ自分を抜いてしまうほど成長してほしいと願う人が、部下から愛され、大きな協力を得られるようになるのです。
松下産業の創設者、松下幸之助氏は、どんなにできない部下でも、首を切ることはなく、徹底的に育てたことで有名です。
松下氏より優秀な人たちが多かったと言われます。
それは、松下氏の人望があったから、部下の協力が集まり、成長できたのです。
いまや、世界に名だたる大企業へと成長しました。
部下に教える時間から逃げるのではなく、むしろ積極的に時間を作るようにしましょう。
部下が仕事をできるようになれば、結果として自分が助かることになります。
部下に教える時間は、将来への投資時間となるのです。