人間の成長は、憧れる人を手本とすることで、促されます。
自分が憧れる人の行動、話し方、教養、対応を見習います。
「自分もあのようになりたい」と憧れることで、真似をして、身につけるようになります。
あなたが今、話すことができている話し言葉も、誰か憧れる人の真似をして身につけた言葉です。
私の今の話し方も、落ち着いた先輩に憧れ「自分もあのようになりたいな」と真似をして、身につけた話し方です。
決して、初めからあったわけではないのです。
人間は、憧れる人を吸収するときが、一番成長が早い。
読書をするときにも、自分の尊敬できる憧れの著者の本を読むときが、最も吸収力が高いものです。
映画を鑑賞するときにも、自分の大好きな俳優が出演している作品ほど、釘付けになります。
好き、興味、憧れは、自分のモチベーションをあげ、吸収力を高め、身につきやすくするポイントです。
仕事を覚えるときにも、自分で1から覚えるのではなく、まず憧れの先輩を見て覚えるのが一番早い。
新入社員が入社してまず一番はじめにしなければならないことは「憧れの先輩を見つける」という仕事です。
憧れの先輩を1人見つけたら、徹底的にその人の仕事ぶりを真似して、吸収します。
これほど、効率のよい吸収の仕方はありません。
先輩ですから、間違った仕事はしないことでしょう。
憧れの先輩の態度、話し方、仕事の仕方、対応の仕方を、五感を通して見て聞いて感じて吸収していくのです。
往々にして自分の成長のためになる先輩は、厳しい人であったり、怖い人であったりします。
避けてしまいがちな人ですが、そういう人に限って仕事がしっかりできているものです。
むしろ、しがみついていかないといけない。
自分の成長のために「この人といると成長できる」という人には、しがみつくことが大切なのです。