趣味は、自分のお金で楽しむようにしてください。
つまり「身銭を切る」ということです。
人のお金ではいけません。
自分の財布を傷めたくないので、できれば誰かにお金を出してもらいたいと思うもの。
しかし、趣味でも自腹でやるのが一番です。
人のお金と自分のお金では、パフォーマンスに大きな差が生まれます。
人のお金で趣味を楽しむと、残念ながら、集中力・吸収力がぐっと下がります。
半減するか、それ以下です。
人のお金だと、経済的な痛みがないゆえに、なかなか真剣な気持ちになれません。
緊張感に欠けて身が入らず、だらんとなります。
「サボってもいいよね」「ちょっとくらい手を抜いてもいいよね」と、甘えた考えが生まれます。
「自分のお金じゃないから痛くもかゆくもないね」と気持ちが緩み、おのずと惰性が働くのです。
惰性が働くことで、集中力や吸収力が下がるのです。
結果として、趣味の楽しさ・面白さにまで悪い影響を与えてしまうのです。
趣味は、自分の財布からお金を出すのが一番効果的です。
身銭を切るから、本気になります。
集中力・吸収力も高くなり、ハイパフォーマンスを発揮できます。
楽しさ・面白さも増すのです。
勉強と同じことです。
学校や習い事に通うとき、親に学費を出してもらうより、自分で学費を出したほうがしっかり身につきます。
自分のお金だと「無駄にしたくない!」「元を取る!」という心理が働くので、サボったり怠けたりしません。
すべての授業に出席するようになり、授業中も、先生の一言一句を聞き逃すまいと必死になります。
誰でもおのずと気持ちが入り、100パーセント真剣になるのです。
運転免許を取得するときも、親がお金を出すより、自分でお金を出したほうが合格率が高い。
書籍でも授業でも何でも、身銭を切ったことは必死になるので、良い影響が生まれます。
「元を取ってやる!」「お金を払ったからには本気になる!」という意気込みが生まれ、ハイパフォーマンスを発揮できます。
財布の痛みは、集中力・吸収力の向上、そして楽しさ・面白さの向上に変わると思ってください。
書籍代にせよ授業料にせよ何にせよ、趣味をきちんと楽しむなら、自分の財布からお金を出すのが一番です。
身銭を切る行為は、趣味の質に転化するのです。