プラス思考になる必要はありません。
「よし! プラス思考だ!」と思い込もうとしている時点で、そもそもの自分の気持ちに反しています。
本当のプラス思考は、思い込むことではなく、そうとしか思えない現実に気づくことです。
ここで本当のプラス思考について、もう一度おさらいをさせてください。
プラス思考について、ほとんどの人がそれた考えを持っているため、基本的なことですがもう一度話をしておく必要があります。
ほとんどの人がプラス思考を「思い込むこと」だと考えています。
特に熱心に自己啓発、自己実現の本を読んでいる人に限って、そうした傾向が見られます。
本当はつらいけれども「楽しいです」と無理やり自分の考えを曲げてしまい、正直な気持ちに反して思い込もうとしているのです。
それはプラス思考ではありません。
プラス思考というお面をかぶっているだけで、本来のあなたの顔ではないのです。
では、本当のプラス思考とはどんなことを言うのでしょうか。
本物のプラス思考とは「そうとしか思えない現実に気づくこと」です。
プラスに思い込むのではなく、そもそもすべてがプラスでしかないのです。
プラス思考に思い込むのではなく、プラスとしか考えられない現実に「気づくこと」です。
「プラス思考になる=気づくこと」と言ってもいいでしょう。
たとえば、掃除はつまらないと感じている人がいるとします。
掃除をすると体力も使うし、面倒であり、つまらないと思います。
しかし、浅く表面的な部分しか見ていないから、そう感じてしまうのです。
奥深い本当の現実は、まったく違います。
掃除をすることで、何か悪くなることでもあるでしょうか。
掃除をすれば、部屋がきれいになり気持ちよくなるだけでなく、お世話になっている服やたんす、机に感謝できます。
よいことしかないのです。
プラスしかないのです。
掃除を積極的に楽しむ人は、そうした真実に気づいています。
疲れる面倒という表面的なことより「自分が気持ちよくなる」「部屋に感謝ができる」という事実に気づいています。
そういう人は思い込んでいないのです。
普通に心から、そう思っているのです。
プラス思考になっているのではなく、プラスとしか考えようのない現実に気づいているのです。
本当のプラス思考は、掃除をすれば自分が気持ちよくなれるという現実に気づいています。
部屋に遊びに来てくれる人も心地よくなれるという当たり前の現実に気づいています。
部屋の掃除をして何か悪いことがあるでしょうか。
いいえ、何も悪いことなどありません。
それはまさにプラスとしか考えようがないのです。
思い込んでいるのではありません。
そうとしか思えない現実に気づいているのです。
「疲れる」「面倒」といった表面的で目先のことしか考えていないため、本当の現実に気づくことができていないのです。
「疲れる」「面倒」「だるい」ということが現実ではありません。
単なる妄想です。
「汚い」「面倒」「疲れる」「だるい」「つらい」といった、大変に浅いところしか見ることができていないのです。
本当の現実を知らず、見ているようで本当は見ることができていません。
行動前の思い込みは、まだ現実に起こっていません。
本当の現実は、自分がよくなり、部屋もよくなり、感謝もできるという「プラスとしか考えようのない現実」があるのです。
真実であり、事実です。
これに気づけるかどうかが、大きなポイントです。
世の中はすべてプラスのことばかりです。
そう考えようとするのではなく、それしかありません。
そういう現実しかないのです。
ただほとんどの人が「面倒」「つらい」「だるい」と目先のことしか考えていないため、マイナスだと思っているのです。
マイナスでネガティブな妄想をわざわざ自分で作り出し、それこそが現実だと思い込んでしまっています。
気づくだけでいいのです。
プラス思考になるとは、本来の現実に気づくことです。
本来の現実は、プラスとしか考えようのないことばかりという事実に気づくだけでいいのです。