大きな支えほど、支えられていることに気づきにくい傾向があります。
普通は「大きいと目立つのでわかりやすい」と考えるところではないでしょうか。
たしかに大きな支えは目立ちそうに思えますが、実際は逆です。
大きな支えほど「いつも存在して当たり前」と思われるため、見落とされがちです。
大きいゆえに、もはや当たり前の存在になる。
空気のような存在になる。
目の前にあるのに、見えなくなる。
本来なら、大きな支えほど深く感謝しなければいけないですが、なかなかそれができていない現実があります。
「大きなささいほど無視され、小さな支えほど感謝される」というギャップがあります。
いつか大きな支えを失うときがやってきます。
そのときになってようやく、存在価値の大きさに気づくのです。
「自分も今、そうなっていないか」と考えることが大切です。
では、大きな支えかどうか気づくにはどうすればいいか。
その人がいなくなった状況を想像してみることです。
親、友人、恋人、先輩、先生、上司。
できるだけ鮮明に、二度と会えなくなった状況を想像します。
たまには人間関係を振り返る時間も必要です。
当たり前の存在なので想像しにくいかもしれませんが、1人の静かな時間なら想像しやすくなるでしょう。
いなくなったときのことを想像したとき、はっとする瞬間があるはずです。
今まで見落としていた大きな存在価値に気づくのです。