ピンチに陥った原因が、自分ではなく、相手にあるケースがあります。
自分に非が少しでもあるならまだしも、まったく自分に非がなくてピンチに陥ることがあるものです。
そんなときよくあるのが、相手をがみがみ責めてしまうことです。
「すべてあなたが悪い!」
「あなたのせいでこうなった!」
「あなたさえいなければ!」
たしかにピンチの原因が相手にあれば、責めたい気持ちになるでしょう。
素直に納得できなければ、文句の一言でも言いたくなるもの。
ふつふつ怒りがわき上がることもあるはずです。
しかし、相手に非があったとしても、相手を責めないことです。
相手を責めたところで仕方ありません。
もう起こってしまったことは対処するしかありません。
相手を責める分だけ問題解決が遅くなります。
目の前のピンチはどんどん広がります。
相手を責めることにエネルギーを使っていると、ピンチ対応にかけるエネルギーが不足します。
もたもたしていると、取り返しのつかない事態になる可能性もゼロではありません。
相手を責めれば責めるほど、その人との人間関係にもひびが入ります。
相手は悪気があったわけではないはずです。
ちょっとしたミスや失敗をすることは、自分にもあるはずです。
不運や不可抗力も珍しくありません。
「自分も人のことを言えない」と思えば、怒りもすっと収まります。
相手を責める暇があれば、目の前の問題解決に全神経を集中させましょう。
着手が早ければ早いほど、問題解決も早くなります。
ピンチが何らかのチャンスになるケースは少なくありません。
チャンスはピンチの顔をしてやってきます。
ピンチがチャンスに変われば、相手を責めるどころか、感謝したくなります。
問題解決が早くなるうえ、相手を責めないで済むので、人間関係も良好でいられるのです。